風邪による頭痛や喉の痛みなどは日常的に起こりやすい症状です。安静にしていても常に痛みを感じて、我慢すると症状が悪化することがあります。
痛みが出たら鎮痛薬などで対処することで日常生活に支障なく、症状も悪化せずにすみます。今回は、数ある鎮痛剤の中からカロナール錠500の効果や副作用について解説します。
効果
カロナール錠500はアセトアミノフェンを主成分とする解熱鎮痛薬で、以下のような症状に効果があります。
- 頭痛
- 耳痛
- 症候性神経痛
- 腰痛症
- 筋肉痛
- 打撲痛
- 捻挫痛
- 月経痛
- 分娩後痛
- 癌による痛み
- 歯の痛み
- 歯科治療後の痛み
- 変形性関節症
その他、急性気管支炎など急性上気道炎や小児科における解熱鎮痛薬としても用いられます。
カロナールは体温を調節する中枢に働きかけ、血管を広げて熱を下げると共に、痛みを感じる神経受容体に働きかけ、痛みの閾値を鈍くしてくれます。
胃腸に優しい処方で安全性も高いことから小児科領域や妊娠中、授乳中の方にも処方されるお薬です。
用法・用量は年齢によって異なりますが、成人では1回300~1000mgを経口投与します。1回内服したら4時間〜6時間の間隔をあけてから次の内服をします。
また、小児においては体重1kgあたり、1回10~15mgを経口投与します。症状や年齢によって内服用量や1日の総量は異なるので医師の指示に従い内服しましょう。穏やかな効き目で痛みや熱が徐々に治まるでしょう。
副作用
カロナール錠500は安全性の高いお薬で他の解熱鎮痛薬と比較して副作用は少なめです。
主な副作用として、チアノーゼや血小板減少、血が止まりにくい、悪心、嘔吐、食欲不振、過敏症などです。このような症状が見られたら内服を中止して医師や薬剤師に相談するようにして下さい。
重篤な副作用を起こすことは稀ですが、ショック(アナフィラキシー)症状に注意して下さい。内服直後に全身紅潮、蕁麻疹、血管浮腫、呼吸困難など見られたら直ちに医師の診察を受けるようにします。
中毒性表皮壊死融解症や皮膚粘膜眼症候群、急性汎発性発疹性膿疱症など高熱や唇のただれ、目の充血、目やに、喉の痛み、皮膚の広範囲での発疹や発赤など症状がないか状態を観察するようにして下さい。
また、喘息発作や間質性肺炎など呼吸系の症状にも注意しましょう。消化性潰瘍のある方や血液の値に異常がある方、重篤な肝障害、アスピリン喘息などある方は内服できませんので注意して下さい。
妊娠中や授乳中の方、出血傾向が見られる方や肝臓・腎臓障害、消化性潰瘍の既往歴のある方は医師や薬剤師に相談して内服しましょう。
まとめ
カロナール錠500は優しい効き目で子供にも用いられる解熱鎮痛薬です。痛みがある時は無理せず、解熱鎮痛薬で痛みを取り除きましょう。解熱鎮痛薬は長期間内服せず、痛みが治まったら内服は中止して下さい。