尿路結石は、遺伝的・体質的に結石ができやすい場合を除いて、基本的に尿路結石は生活習慣病として分類されており、食事を工夫することで予防することができます。それでは、尿路結石に効果がある食事・食材にはどのようなものがあるのでしょうか。
尿路結石の原因
尿路結石の原因は、「水分不足」と「塩分や糖分、タンパク質や脂質の過剰摂取」が挙げられます。水分不足になると尿の濃度が酸性に傾きがちで、結石を作りやすい環境になってしまいます。
塩分や糖分、タンパク質や脂質の摂り過ぎでは、シュウ酸や尿酸が増加し、結石になりやすい成分を増加させてしまうことになります。
結石になりやすい成分として、プリン体も知られていますので、プリン体の過剰摂取にも注意が必要です。
結石の多くは腎臓内で形成されますが、ときには膀胱内で形成されることもあります。腎臓内に結石がある場合は腎臓結石、膀胱内にあるときは膀胱結石と呼ばれます。
それらが移動すると尿管結石、尿道結石などと呼ばれるようになります。
おすすめの食事と食材
植物性タンパク質
動物性タンパク質に比べると、植物性タンパク質の方が結石になりにくい傾向があります。
動物性タンパク質を摂取しようとすると同時に脂質も接種することが多くあります。具体的な例を出すと肉類や魚類が挙げられます。
その点、植物性タンパク質の代表的なものは大豆製品です。特に豆腐にはタンパク質が豊富に含まれています。余分な成分を体内に入れることが少ないのでおすすめです。
野菜
野菜にはマグネシウムやカリウム、クエン酸が含まれており、これらの成分によって尿路結石を防ぐことができます。マグネシウムにはカルシウムの過剰摂取を抑制する働きがあります。
クエン酸が不足すると尿がアルカリに傾きすぎて結石が形成されやすくなります。カリウムは余分な細胞の余分な水分を排出する働きがあり、体内の水分を保つために非常に重要な働きをしています。
水分補給も忘れずに
尿路結石予防の基本は水分補給を行なうことです。推奨されているのは1日2リットルの水分補給を行なうことです。
水分補給を基本として、自分の食生活を見直し、どのような栄養を多く取っているのかを確認しましょう。
その上でどのような食材を多めにするのか、または少なめにするのかを考えることができます。確実に実行しておきたいのが、マグネシウムを多く含む野菜を多めに摂るようにすることです。
マグネシウムを多く含む食材は大豆製品や魚介類などが挙げられますが、野菜をオススメする理由には、野菜に含まれるクエン酸など他の結石予防成分を効率よく摂取できるためです。
最後に
尿路結石は食生活改善で予防することができます。三大栄養素のうち2つが原因成分となっていますが、「過剰」摂取が原因ですので、全く摂らないのは、悪影響しかありません。
食生活を見直す上で必要なのは、バランスが取れているのかということですので、極端な発想で全く脂肪分を摂取しない、タンパク質を摂取しないなどの行動は止めましょう。
結石ができやすいと言われている食品でも、工夫次第で抑制するための食品になることもあります。どのようなレシピが結石予防になるのかということも合わせて調べてみると良いかもしれません。