腰は痛いし、安静にしていなければならないし、いったいいつまでこんなことが続くんだろうかとイライラする気持ちはわかります。
ぎっくり腰はどのくらいで治るのでしょうか?また、完治するまでにはどのくらいかかり、その間どんなことに注意したら良いのでしょうか?ここでは、ぎっくり腰はいつ治るかや完治までの期間・注意点についてまとめていきます。
ぎっくり腰とは
ぎっくり腰は、腰椎椎間関節が捻挫をしたようなもので、急性の腰痛症です。少し動くと腰をつらぬくような激痛が走ったり、トイレに行くのにも四つん這いで這っていかなければならなかったりします。
ぎっくり腰は、腰の骨と骨の間のクッション性が常に体の重みを支える圧力に負けてしまい、関節や筋肉に負担がかかり、傷ついて炎症を起こしてしまっている状態です。
安静にしていると、日数がたつにつれ、体を全く動かせなかったり、トイレすら難儀だったりする状態から、ゆっくなら歩ける状態になり、どうにか普通には歩ける状態になっていきます。
笑っただけでも痛みが走ったり、家族に「ちょっとあれ取って」というだけでも気がひけてしまったりつらいものがあります。
いつ治る?完治までの期間は?
捻挫でも全治5日とか1週間というものから、全治1ヵ月などといろいろあるように、ぎっくり腰も全治するまでの期間は、腰の状態や個人差によっても大きく異なりますので、一概に何日で完治するということは言えません。
また、立てるような状態でもなく仕事もできないという状態から、完治しないまでも、鎮痛消炎剤の湿布を貼ったり、筋弛緩剤を飲んだり、腰痛ストレッチ体操をしたり、コルセットをしたりすることで痛みが治まってきて、鈍い痛みや不快感、ちょっとした姿勢の変化で痛くなったりするものの、なんとか歩いたり仕事をしたりできる状態までにどのぐらいかかるかも、ケースバイケースです。
人によって違いますが、軽いぎっくり腰でもなければ、まずなってから3日は、立つのもつらく、トイレに行くのが地獄といった状態でしょう。5~7日すれば、コルセットすれば何とか歩けるようになり、このころになれば仕事にも復帰というような感じになってきます。
そして、10日~2週間ほどで、ぎっくり腰になる前のように生活できるような状態になっていきます。人によっては2週間してもなかなか痛みがひかないという場合がありますが、こうした場合は医療機関を受診するようにしましょう。
治療中の注意点は?
ぎっくり腰の治療で一番大切なのは安静です。動けるようになってからも、腰に負担がかかるようなことは避けるようにしなければいけません。
さもないと、せっかく回復してきていたところを無理して、再び腰を痛めてしまい治療に時間がかかってしまうことになります。
コルセットは寝るときははずします。また、腰をサポートしてくれるものなので、痛みがあるうちは非常に良いのですが、楽だからといっていつまでもコルセットをし続けていると腰の筋肉が弱くなってしまいます。
痛みがあまりなくなってきたら、コルセットを外す時間を多くしていきましょう。だんだんと腰に負担がかかる作業をするときだけにしていき、痛みを感じなくなったらはずしていきましょう。
まとめ
ぎっくり腰は、症状の程度や個人差により治り方違うので、ずばり何日で完治しますとは言えません。また治療中に腰に無理に負担をかけてしまうことで悪化し、治療期間がかかってしまうこともあるので注意が必要です。
一般的には最初の3日はトイレに行くのもつらく、5~7日ぐらいでコルセットをすれば何とか歩けるようになり、仕事復帰のメドがついてきて、10日~2週間で完治していくといった経過をたどることが多いでしょう。