大人だけでなく、子供も発症する口内炎。軽い病気だからといって、油断することはできません。一見、口内炎に見えても、全く別の病気になっている場合もあるからです。子供の口内炎の原因と治療法について紹介していきます。
通常の口内炎の場合
通常の口内炎の場合、多くはアフタ性口内炎と呼ばれているもので、医学的に明確な原因は解っていませんが免疫力の低下に関連していることが判明しています。
この場合、放置していても2週間以内で治ってしまうことも多いため、それほど心配する必要はありません。
ですが、口内炎ができるということは、栄養バランスが取れていない、睡眠不足になっているなどの理由が考えられるため、一度生活習慣などを見直していくことが必要です。
また、歯磨きやうがいが上手にできていないと、口の中を傷つけたときに口内炎になりやすいので、その点も見守ってあげる必要があります。
子供が食事をしたがらない時
口内炎ができると、食事をしたがなくなることがありますが、それに加えて飲み物なども取らなかったり熱が出てきたりしている場合は、別の病気を疑ったほうが良いかもしれません。
子供がなりやすい病気の中に手足口病があります。手足口病はコクサッキーウイルスが原因で引き起こされる病気で口内炎も引き起こすのが特徴です。手や足にも斑点のようなできものができますので、注意してください。
また、ヘルペスウイルスによる口内炎も子供がなりやすいものです。ヘルペスウイルスによる口内炎は、通常の方法では治りにくいことが多くあります。抗ウイルス薬などを服用しながら、治療を進めていかないとなりません。
病気の可能性があれば、小児科へ
明らかに通常の口内炎でなく、別の病気が疑われるなら、すぐに小児科へ行って診断を受けるようにしましょう。特に手足口病の場合は、感染性の病気ですから、素早い処置が必要になります。
コクサッキーウイルスは、近年では成人でも感染することが多いので、場合によっては家族全員が手足口病になってしまうことも考えられます。
また、ヘルペスウイルスも免疫力が低下していると大人でも感染し口内炎などを発症することがありますので、通常の口内炎とは違うと感じたら、すぐに病院へ行って適切な処置を受けるようにしましょう。
まとめ
口内炎では、予防が何より重要になります。きちんとした食事、充分な睡眠がしっかりと取れているのかを見直してみましょう。
また、子供のうちはうがいなどが上手ではないため、雑菌が口の中に残りやすいことがあります。
上手にできるようになるまでは、補助してあげるなどの工夫をするようにしましょう。うがいができなくても、何度か水を飲ませるだけでも何もしないより効果がありますので、参考にしてください。