お腹の風邪にかかると、つらい下痢や吐き気、嘔吐で体力が消耗して本当にまいってしまいます。それが小さな子供さんならなおさらです。
今回は、そんなつらい症状を少しでも改善するために、お家でできるお腹の風邪での下痢の対処法を調べてみました。
目次
お腹の風邪について
お腹の風邪と呼ばれる感染性胃腸炎は、細菌性胃腸炎とウイルス性胃腸炎の2通りがあります。どちらも腹痛、下痢、吐き気、嘔吐などが主な症状です。
細菌が原因の場合は、病院で抗生剤を処方してもらうことで改善していきますが、ウイルスが原因の場合は症状を軽減する対処療法しかありません。どのウイルスに感染してもほとんど同じ対処法になります。
下痢の対処法一覧
水分補給
感染性胃腸炎の一番心配な症状は脱水症です。ウイルスや細菌を体の外に出すために下痢や嘔吐が起こるのは体の正常な反応です。
しかし、ひどい下痢や嘔吐が続くと、体の中の水分がどんどん出ていってしまい、脱水症状に陥ってしまいます。
そうなると体が細菌やウイルスに勝つ前に体力が消耗し、症状が長引いたり重症化する場合もあるのです。嘔吐や下痢があるときは腸の働きが悪い状態になっています。
水分などを吸収する力も落ちているので、いっぺんに大量の水分を入れると、その刺激でまた吐いてしまいます。
そうならないために少量ずつ、頻繁に水分を補給することが大切です。赤ちゃんならスポイトで、幼児ならスプーンで、最初は一口から15分おきに与えて徐々に増やしていきます。
OS-1やアクアライトなどの子供用の経口補水液が良いでしょう。大人のスポーツ飲料は塩分が少なく糖分が多すぎるので良くありません。
もし、なければ家で作ることもできます。下記の
- 水:1リットル
- 塩:2g
- 砂糖:4g
- オレンジの果汁:少量(カリウムの補給と香り付けのため)
栄養補給
吐き気が治まり食欲が出てきたら、少しずつ消化の良いものを食べるようにしましょう。栄養を補給することで体力が回復して病気の改善に繋がります。
重湯から始めて、おかゆやスープなど温かいものを少しずつ食べてみてください。だいぶ症状が落ちついてきたからといっても、1~2週間は胃腸が荒れて疲れた状態になっています。
刺激の強いものや揚げ物などは控えましょう。また、赤ちゃんには母乳を与えるのは良いですが、ミルクやヨーグルトは控えめにしましょう。
薬を飲む
下痢止めや吐き気止めは、ウイルスや細菌を体から排出される体の正常な反応を邪魔することになります。かえって症状が長引くこともあるので、薬を飲むなら整腸剤にしましょう。
下痢の予防法一覧
手洗い・うがいの徹底
帰宅後の手洗い・うがいを徹底させます。ノロウイルスの場合は、一般の手洗い用アルコールでは死滅しないので、専用の殺菌スプレーが必要です。
生活習慣を整える
バランスの良い食生活で体力・免疫力を保持するようにしましょう。また、充分に睡眠・休養をとって、疲労を溜めないことも大事です。
食べ物に注意する
細菌性の場合は、生の食材に充分注意が必要です。
まとめ
今回は、お腹の風邪で下痢になってしまった時の対策と下痢にならないための予防法を紹介してきました。誰だって突然の下痢は嫌ですよね。ですので、上記の内容をお役立ていただければと思います。