蓄膿症ともいわれる慢性化した副鼻腔炎。息苦しいし、匂いや味がわからなくなるし、頭痛を起こしたりと辛いものです。病院になかなか行けないときなど、市販薬があると心強いですね。
今回は、副鼻腔炎(蓄膿症)におすすめの市販薬をご紹介します。
1.チクナイン
副鼻腔炎に対する市販薬としては、チクナインがよく知られています。
小林製薬から発売されていて、蓄膿症や慢性鼻炎の改善に用いられる「辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)」という漢方薬を飲みやすいように錠剤や顆粒剤にした薬です。
辛夷清肺湯は、シンイやオウゴン、など9種の生薬を配合した漢方薬で、膿の排出を促し、炎症を鎮めます。
1日2回服用タイプです。
以下の記事でチクナインの効果や副作用について詳しくご説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。
2.ベルエムピL錠
クラシエ薬品から発売されているベルエムピL錠は、慢性鼻炎や蓄膿症に効果のある「荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)」という漢方処方です。
荊芥連翹湯は、ケイガイ、レンギョウ、トウキ、シャクヤク、センキュウなど17種類の生薬を配合した漢方薬で、炎症を鎮める作用、膿を排出する作用、血流を良くする作用があり、副鼻腔炎(蓄膿症)の症状を改善します。
1日3回服用タイプです。
以下の記事でベルエムピL錠の効果や副作用について詳しくご説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。
3.排膿散及湯エキス錠
ジェーピーエス製薬が発売している排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)エキス錠は、炎症を鎮めて、膿の排出を促す効果のある漢方薬です。
排膿散及湯は、キキョウ、キジツ、シャクヤク、カンゾウ、タイソウ、ショウキョウの6種の生薬を配合した漢方薬です。
キキョウには、膿を排出する作用があり、キジツ、シャクヤク、カンゾウには、炎症を鎮める作用があります。
また、タイソウは体を元気にし、利尿作用があり、ショウキョウは発汗作用があり、これらの生薬が、副鼻腔炎(蓄膿症)の症状の改善を促します。
1日3回服用タイプです。
まとめ
今回、ご紹介した副鼻腔炎(蓄膿症)のおすすめ市販薬、チクナイン、ベルエムピL錠、排膿散及湯エキス錠は、漢方製剤で、体の調子を整えて、症状を改善していきます。
副鼻腔炎(蓄膿症)の市販薬は、ほとんどが漢方処方になっています。漢方薬は、徐々に体調を整えていくので、副鼻腔炎(蓄膿症)を繰り返さない体質に改善されることも期待できますね。
同じ漢方薬でも、体の状態(病態)によって、効果が見られやすい人、見られにくい人と、効果に個人差がある場合があります。
慢性化した副鼻腔炎(蓄膿症)の治療は、長期間かかるといわれています。できれば慢性化してしまう前に早期発見、早期治療することが重要です。
鼻づまりがなかなか治らない、粘性のある黄色や緑色の鼻汁が出るなどの症状がみられたら、早めに耳鼻咽喉科で医師の診察を受けることをおすすめします。