自分の周りにいる家族や同僚が、蓄膿症と呼ばれる副鼻腔炎になったら、常に近くにいる自分も副鼻腔炎になってしまうのか心配になる人もいます。
ほんとうに副鼻腔炎は人から人にうつるものなのでしょうか?今回はこのことについて、調べてみたいと思います。
副鼻腔炎の原因
一般的に蓄膿症といわれている副鼻腔炎ですが、蓄膿症とは副鼻腔炎のひとつの症状になります。
副鼻腔炎は鼻腔の周りにある副鼻腔と呼ばれる空洞に膿がたまることで起こります。この膿がたまった状態を蓄膿症と呼びます。
なぜこの副鼻腔に膿がたまるのかというと、風邪やアレルギー性鼻炎などがきっかけで鼻水や鼻づまりが起こり、病原菌が鼻や副鼻腔の粘膜に増殖して炎症を起こしてしまうからになります。
副鼻腔炎の症状
副鼻腔炎の一般的な症状は鼻水、鼻づまりになります。
粘液を含んだ濃い鼻水が絶えず鼻からが出たり、また喉の方に回ったりします。鼻汁は必ずしも鼻の前の方からだけ出るとは限らず、喉のほうに降りる後鼻漏になる場合もあります。よく鼻汁も出ないし鼻をかまないのに副鼻腔炎といわれてびっくりとされることがありますが、喉の奥にへばりついている濃い鼻水をみると納得します。
他にも頭が痛む、頭が重い、頬が痛む、目の奥が痛い、においがわからないとといった症状を伴うこともあります。
炎症が長引き粘膜の腫れが続くと、慢性化することがあります。慢性の場合、ときに鼻茸と言われる鼻の中にできるできもの(ポリープ)が鼻腔をふさいでしまい、鼻づまりをひどくすることもあります。
副鼻腔炎はうつるものなのか?
副鼻腔炎自体はうつるるものではありません。しかし副鼻腔炎のきっかけとなる風邪はウイルスが原因なので、人から人へ感染する病気です。ですので、風邪をひかないようにすることが大切です。
風邪をひくと副鼻腔の粘膜に炎症が起こりやすくなります。風邪をひかないようにするためには規則正しい生活をして栄養のバランスを心がけた食事をとり、適度な運動で体を鍛え、あまり疲れすぎないことも大切です。
副鼻腔炎といわれたら
副鼻腔炎を疑う症状あったら早めに耳鼻咽喉科を受診してください。治療は抗生物質や抗炎症剤などの内服や、鼻にするスプレーが処方されます。また霧状のネブライザーと呼ばれる吸入を行い鼻腔の炎症を抑えます。
また、食事の内容も気をつけると良いでしょう。タンパク質やビタミンに富んだ食品は予防に有効であると言われています。また鼻をかむ習慣をつけ、急性副鼻腔炎にかかった時は、慢性副鼻腔炎症
に移行しないためにも早いうちに十分な治療を行うことが大切です。
まとめ
副鼻腔炎はうつる病気ではありませんが、長引くと慢性化して治るまでに時間がかかる場合があります。副鼻腔炎の症状がいくつかあるようなら、早めに耳鼻咽喉科を受診するようにしてください。