皮膚にブツブツができて痛みがあって、帯状疱疹かもしれない!と病院に行くと、医師や看護師から、最近ストレスや疲れがたまっていませんか?と聞かれて、自分の生活を見直す人もいるでしょう。
では、ストレスや疲れは帯状疱疹の原因になるのでしょうか?帯状疱疹とは何かをお話しながら説明したいと思います。
帯状疱疹とは
帯状疱疹のウイルスは、「水痘帯状疱疹ウイルス」という名前で、水ぼうそうのウイルスと同じということはご存知ですか?水ぼうそうといえば、子どもの頃にすでにかかっている人がほとんどですよね。
しかし、水ぼうそうが治った後も、そのウイルスは神経の節のところにずっと潜んでいるのです。その潜んでいるウイルスが、何かの拍子に出てきて発症するのが、帯状疱疹です。
帯状疱疹とは、初期は体の一部分がチクチクしたりピリピリしたりしてきて、そのうちその部分に水ぶくれのような発疹ができ、痛みも増してきます。その発疹が帯状に広がってくるため、帯状疱疹と言います。
帯状疱疹の原因は?
帯状疱疹のウイルスは、身体の中にずっと潜んでいるのですが、どのような時に出てきて発症するのでしょうか?
ウイルスは、日頃は神経節に潜んでおり、悪さをすることはありませんが、身体の免疫が低下すると、活動を始めて神経に沿って、神経や皮膚を攻撃します。そのため、帯状に発疹が広がったり、痛みが出るのです。
日常的にストレス過多な状況が続いたり、疲れがたまったり、風邪などで体調を崩したり、または、加齢によっても、私達の身体の免疫力は低下します。
ですから、帯状疱疹の原因として、ストレスや疲れが挙がるのです。
対策と治療
帯状疱疹にならないために必要なことは、ストレスや疲れをためすぎないこと、適度な休養をとること、体調管理に気をつけることなどです。
とはいえ、仕事が忙しかったり、遊びでも非日常的な旅行から帰ってきたりすると、帯状疱疹になることもあるでしょう。
そのような場合には、早めに医療機関を受診しましょう。帯状疱疹は、早期発見と早期治療が要です。放置すると、発疹の跡が残ったり、痛みだけが長引いたり、酷い場合はその部分が麻痺したりします。
帯状疱疹の治療は、主に、抗ウイルス薬を1週間程度内服もしくは点滴します。早期に適切な治療を受ければ良くなります。
まとめ
帯状疱疹は、自分の身体からの疲れのサインとも言えます。早めの対応が重要ですので、帯状疱疹かなと思ったら、すぐに医療機関へ受診してください。また、日頃からの予防も大切ですので、無理しすぎずに過ごしましょう。