関節リウマチになってしまったら・・・。30代以上の女性が一度は不安に思うことだと思います。今回は、もし関節リウマチになってしまった時にどのような薬を使うのか調べてきましたのでご紹介します。
疾患修飾性抗リウマチ薬
「DMARDs(disease modifying antirheumatic drugs)」と呼ばれます。関節リウマチで最初に選択される、第一選択薬です。
関節リウマチ患者の免疫に対して働き、リウマチの活動を抑制して、関節が破壊されるのを抑える効果があります。
痛みをおさえる効果はないので、後述する「NSAIDs(non-steroidal anti-inflammatory drugs、非ステロイド性抗炎症薬)」と併用されることが一般的です。
非生物学的DMARDs
免疫調整薬
正常な免疫に影響を与えずに、異常な免疫機能を抑えます。代表薬は、サラゾスルファピリジン(SASP)、ブシラミンなどです。また、副作用には、腎障害(ブシラミンのみ)、皮疹、肝障害、白血球減少などが挙げられます。
免疫抑制薬
免疫機能を全体的に抑制します。代表薬は、メトトレキサート(リウマトレックス)、レフルノミドなどです。また、副作用には、間質性肺炎、骨髄抑制などが挙げられます。
*メトトレキサート(リウマトレックス)は欧米では第一選択薬として用いられています。
生物学的DMARDs
抗リウマチ生物学的製剤
たんぱく質の薬で、リウマチに関係しているサイトカインであるTNF-α、IL-6などを阻害します。代表薬は、インフリキシマブ、エタネルセプト、アダリムマブ、トシリズマブなどです。
副作用には、感染症(肺炎や結核などの再発)、アナフィラキシーまたは中和抗体産生による効果減弱(メトトレキサートの併用で予防できる)などが挙げられます。
NSAIDs
炎症と痛みを抑制します。代表薬は、ロキソプロフェンナトリウム(ロキソニン)です。副作用には、胃腸障害(胃潰瘍など)があります。
ステロイド
NSAIDsよりも強力な炎症・痛みを抑制します。代表薬は、プレドニゾロン(プレドニン)です。副作用には、感染症などがあります。
*ステロイドは長期の服用による副作用が非常に問題となっています。できるだけ少量で短期間のみの使用とすることが大切です。
まとめ
以上にご紹介した薬剤は、ほとんどが医師の処方箋が必要となる薬剤です。中にはロキソニンなど、市販している薬剤もありますが、リウマチに関しては医師の指示に基づいて処方された薬を服用する方が良いでしょう。
また、関節リウマチは場合によっては手術やリハビリが必要となることもありますし、身体の様々な部分に合併症を引き起こす病気です。「リウマチかな?」と思ったら、必ず膠原病内科などの専門家がいる病院を受診するようにしましょう。