高齢者を中心に増えていると言われている逆流性食道炎は、かつて欧米人に多く、日本人はめったに罹ることがないと言われていた病気でした。食の欧米化が進んだことにより、患者数は増加傾向にあると言われています。
逆流性食道炎になる原因は食事以外にも、ストレスや姿勢の悪さなどが要因として挙げられています。逆流性食道炎かもと思ったときの診療科目や検査方法、費用などについて紹介していきましょう。
逆流性食道炎の症状
逆流性食道炎の自覚症状には、胸やけ、食後のげっぷが多くなった、吐き気、嘔吐、ひどい場合は、胸痛、咳などがあります。
逆流性食道炎は肥満体型の人、猫背の人、妊娠中の女性がかかりやすいと言われています。お腹が圧迫されることで、胃酸が逆流しやすくなり、食道が炎症を起こしてしまうためです。
また、過食、ストレスなどの要因も逆流性食道炎の原因として知られています。過食やストレスで食道と胃の入り口にある筋肉の働きが弱まり、胃酸が逆流、食道が炎症をおこすのです。
逆流性食道炎の診察と検査費用
逆流性食道炎は、内科や咽頭科などで診察を行ってもらうことができます。通常、診察は問診が中心になりますが、場合によっては胃カメラなどの検査を行なうこともあります。
他の病気の可能性を排除するため、血液検査を行なう医療機関もありますが、逆流性食道炎の診察を確定するには胃カメラの検査で充分です。
少し前までは胃カメラも飲み込むのに勇気が必要なほど太いものでしたが、最近では、かなり細い胃カメラが登場し、以前よりは苦痛が少なくなっています。
それでも慣れていなければ、検査中、かなり苦しい思いをすることになりますが、どのようにしたら良いのかは、検査をするときに医師が指導してくれますので、しっかりと聞くようにしましょう。
胃カメラによる検査が行なわれた場合、費用は8,000円から10,000円ほどかかります。
薬代は別にかかりますので薬代を含めると12,000円前後が相場となります。他の検査を行なった場合は、さらに費用がかかりますので注意してください。
逆流性食道炎の治療
逆流性食道炎の治療は、食生活の改善、生活習慣の改善を中心に処方薬と合わせて進められていきます。
治療期間は個人差がありますが、早い人でも1-2ヶ月かかる病気です。症状が重い場合は1年ほど治療にかかることもあります。
食生活や生活習慣をしっかりと正していくことが、逆流性食道炎では重要なポイントですので、医師のアドバイスをしっかりと聞いて治療を進めていくようにしましょう。
最後に
逆流性食道炎かも?と思ったら、内科か咽頭科へ行くようにしてください。また、治療の相場は12,000円となります。
さらに、完治には、生活習慣の見直しが必須ですので、医師の話はしっかり聞くようにしてくださいね。