咽頭炎、その病名のとおり喉に炎症を起こす病気です。なぜ咽頭炎になるのでしょうか?そして咽頭炎にはどんな種類や危険があるのでしょう。ここでは、咽頭炎の原因に関する情報をご紹介いたします。いろいろな咽頭炎がありますが、大別すると「急性咽頭炎」「慢性咽頭炎」「咽頭特殊感染症」となります。
原因一覧
まずは、先に述べた3種の咽頭炎を詳しく見ていきましょう。
急性咽頭炎とは
ウイルス(アデノウイルス、コクサッキーウイルス)による感染と、細菌(溶連菌)などの細菌感染から発症や、刺激性のある物質からも発症するとされています。
咽頭に急な痛みが現れ、全身症状としては熱や倦怠感が現れます。溶連菌による感染時は全身に発疹があらわれることがあり、猩紅熱と呼びます。
慢性咽頭炎とは
急性咽頭炎を繰り返し発症する事や煙草や飲酒などの刺激により慢性化して起こるとされています。症状としては、常に喉に異物感や不快感を感じ、からっ咳が増えるとされています。
咽頭特殊感染症とは
クラミジアや梅毒などの性病、結核菌やジフテリア菌など特殊な細菌感染により起こるとされています。近年増加傾向にあります。症状は急性咽頭炎や慢性咽頭炎と同じような症状なので症状だけでの判断は難しく検査が必要になるとされます。
その他の原因
大抵は喉が赤くなるので診断は早く出ます。赤くなる以外に白く水ぶくれのようなプツプツや水ぶくれが破れたようなあとが見られた時はヘルパンギーナの可能性があり、子供によく見られます。これはコクサッキーウイルスによるものです。
全身に症状があらわれた場合は溶連菌感染の可能性が高くなります。白色に変色、粘膜にただれたような所見があった時は特殊感染症の可能性が高くなります。
咽頭の症状が、なかなか改善されない場合、特殊感染症の検査が必要になります。感染している人との接触があった場合には医師にきちんと説明をして速やかに検査を受けましょう。感染症ですので、周りの方に感染を拡げてしまう可能性も高いですし予後が良くない可能性もあります。
咽頭炎に気づいたら?
喉が少し痛いな…でも病院に行くほどではないかも…と迷うときありませんか? そのような場合は、うがいをして様子を見てみることも良いでしょう。
唾液が飲み込めない、飲み物が沁みるなどの症状があらわれたら速やかに医療機関にて受診してください。耳鼻咽喉科が専門になります。
時に緊急処置が必要になる場合や、咽頭炎特殊感染症のように識別が難しい場合もありますので、医師にきちんと説明をしましょう。
メモをとっておき医師に見せることも有効です。いつから症状が起きたのか、どのような症状かなど書き出しておくことで医師もわかりやすいですし、喉が痛い状態でお話する必要が減ります。
まとめ
今回は、咽頭炎の原因について解説してきました。まずは咽頭炎にかからないように、規則正しい生活と、うがいと手洗いをしっかりして予防しましょう。