これをご覧のあなたはおそらく偏頭痛のお悩みをもっているのではないでしょうか。偏頭痛に悩まされている方は日本でおよそ840万人もいると推計され、今や深刻な現代病です。
そこで今回は、偏頭痛が治らない原因と対処法をご紹介したいと思います。
偏頭痛が起こる原因
先ほど罹患者数にふれましたが、そのうちの7割は医療機関の受診をしていないともいわれています。これはおそらく、偏頭痛の特徴によるものだと思います。
頻度は人によって異なりますが、頻繁に起こる方で週に1回、慢性的に起こる方で月に1回などで現れます。偏頭痛に襲われている時の頭痛はとても激しく、学業や、仕事、家事など手につかなくなってしまったり、寝込んでしまうことも少なくありません。
しかし、症状が現れてから約1時間〜2時間ほどで症状は嘘のように治ることが多いため、症状がピークの時には病院に行けず、治ると「ま、いっか」となってしまうことが少なくないのではないでしょうか。
辛い症状が起こるたびに、自分で判断して薬を飲んで対処して、治ったつもりが繰り返す。こんな方はもしかしたら対処法を誤っている可能性があります。次の項ではその原因と対処法を挙げてみたいと思います。
偏頭痛が治らない原因と対処法
偏頭痛が治らないときに考えられる原因
偏頭痛が起きたら早めにお薬を飲もうと、市販の飲みなれた鎮痛剤を飲んでいる方も少なくないと思います。しかし、ロキソニンやバファリンなど身近な鎮痛剤は効果のある頭痛とない頭痛があるのが現実です。
これらの鎮痛剤が効く頭痛は、ストレスや筋肉がこることによって起こる血流悪化にともなう頭痛には効果があります。しかし、偏頭痛の原因は特定されていませんが、その多くが血管がなんらかの原因によって拡張することで炎症が起きたり、三叉神経が刺激されて起こる痛みであるといわれています。したがって、ロキソニンなどの鎮痛剤には血管の拡張を抑える働きがないために効果が感じられないのです。
偏頭痛が治らないときに試した対処法
では、偏頭痛の痛みを早く治すためにはどうすれば良いのでしょうか。
それは、血管の拡張を和らげてくれる作用のあるトリプタン系薬剤であるイミグラン、ゾーミッグ、レルパックスなどの薬を脳神経外科や頭痛外来を受診して、痛みを感じ始めた初期の段階で飲むことが大切です。
また、偏頭痛時には激しい頭痛のほか、吐き気や、視界が悪くなる、目がチカチカする、音や匂いに敏感になるなどの症状がともなうことも少なくないため、症状が現れたら、早めにお薬を飲み、部屋を暗くして1時間〜2時間ほど眠ることをおすすめします。
そして、これ以上の血管拡張を防ぐためにも、入浴や頭を暖かくするなどは避けましょう。
まとめ
なかなか治らない辛い偏頭痛の症状。薬を飲んでも治らないという方、慢性的に繰り返しているという方は、専門外来に行き、もしもの時のためにお薬を常備しておくことをおすすめします。