おたふく風邪。小さい頃に罹ったことがある人も多いことでしょう。おたふく風邪の原因となっているのはムンプスウイルスと呼ばれているものです。非常に感染力が強く同居している家族には95%以上の確率で感染すると言われています。
おたふく風邪になると耳の下が腫れ上がり、食べ物を飲み込むときに痛みが走ったりします。また38度の高熱を伴うことも珍しくなく、回復するまで非常にツライ思いをすることになります。今回は、おたふく風邪の流行時期と予防法についてまとめてみました。
流行時期
おたふく風邪は「4年に1回、大流行する」という傾向があると言われています。基本的に冬から春にかけて流行することが多く、インフルエンザと合わせて大変な思いをすることもあるかもしれません。
おたふく風邪の原因はおたふく風邪ウイルス、別名ムンプスウイルスと呼ばれています。およそ2週間から3週間の潜伏期間を経て発症し、大抵の場合10日ほどで回復していきます。
予防法
おたふく風邪を予防する方法は、基本的に手洗いやうがいをしっかりと行なうことです。一度おたふく風邪を発症すると、熱や痛みを抑えるための薬は処方されますが、根本的な治療方法は行なわれません。
そのような治療法は確立されていないためです。手洗いやうがいを行なうことが、おたふく風邪ウイルス感染予防の基本となります。
もう一つの方法として、予防接種を受ける方法があります。おたふく風邪は一度罹ると再発することはないと言われている病気ですから、おたふく風邪に罹って完治してしまえば、問題ないと思われるかも知れませんが、ときに合併症を引き起こすことがあります。
その中でも有名なのが、ムンプス難聴と呼ばれるもので治療法はありません。それ以外にも肺炎などの合併症を引き起こすこともあるので、おたふく風邪にかかるよりは、予防接種を受けて、発症しないよう対策をした方が良いでしょう。
最新のおたふく風邪情報は
2016年に入ってから国立感染症研究所より、おたふく風邪についての発表がありました。2016年1月現在において、すでに全国的な流行の兆しが見えているとのことです。本格的な流行は春から夏にかけてと予測されています。
通常の流行時期よりも遅くなっていますが、この傾向は2015年から現れ始めたとのことですから、注意しておく必要があるでしょう。
国立感染症研究所では、手洗いやうがい、予防接種の徹底を呼びかけています。本格的な流行時期が来る前に対応しておくようにしましょう。
最後に
おたふく風邪は、小さな子供が罹ることが多い病気ですが、大人でもおたふく風邪になることがあり、その場合は子供よりも症状が重くなる傾向があります、とくに顕著に表れるのが熱で、40度以上になることもあります。
今までおたふく風邪に罹ったことが無い人は、今後、予防接種を受けるなどの対策をしっかりと行なっていくようにしましょう。