インフルエンザがどんなものか皆さんはご存知でしょうか?改めて聞かれると具体的には答えに詰まる方もいらっしゃるのではないでしょうか。これから、インフルエンザについて簡単な概要と、潜伏期間や症状について紹介していきます。
インフルエンザとは
インフルエンザウイルスが体内で増えて、熱や喉の痛みなどの症状を引き起こす感染症のことをいいます。ウイルスの感染経路は咳やくしゃみなどによる飛沫観戦が主とされています。ほとんどの方は一度かかると原因になったウイルスに対しての抵抗力が高まります。
そのため従来から流行している季節性インフルエンザに対しては多くの人が免疫をもっていますが、新型インフルエンザに対しては抵抗力がないため多くの人がかかりやすいのです。
インフルエンザウイルスには強力な感染力があり、いったん流行すると年齢や性別を問わず、多くの人に短期間で感染が広がります。日本では毎年11月~翌年4月にかけての流行が見られます。
インフルエンザの潜伏期間は?
インフルエンザには潜伏期間というものがあり、実際にウイルスが体内に入って感染してから発症するまでには時間がかかります。感染から発症までの潜伏期間は2日前後で、場合によっては1週間ほど潜伏する場合もあります。
体内に侵入したウイルスは、気道や肺に付着しておよそ20分ほどで細胞内に到達します。その後、侵入した1つのウイスルは凄まじい勢いで増殖します。8時間後には100個、16時間後には1万個、24時間後には100万個にまで増えてしまうのです。
風邪と間違えられることの多いインフルエンザですが、風邪の場合はゆっくりと症状が悪化していくのに対して、インフルエンザはこのようにウイルスの増殖がとても早いため、急激に症状が悪化します。
症状にはどんなものがあるの?
主な症状には、以下のようなものがあります。
- 38℃以上の高熱
- 咳
- 喉の痛み
- 頭痛
- 鼻水
- 全身の倦怠感
- 食欲不振
- 腹痛
- 関節痛
風邪は上気道症状といって、身体の一部に症状をきたすことが多いのですが、インフルエンザに感染した場合は全身に症状が現れ、どの症状も風邪よりも重くなることが多いのが特徴です。
一般的にはこれらの症状が3~7日続いた後に快方へと向かいます。気管支炎や肺炎を併発しやすく、抵抗力の弱い高齢者や妊婦、小児はとくに気を付けなくてはなりません。悪化すると脳炎や心不全になる場合もあります。
まとめ
インフルエンザは症状が軽くなったからといってすぐにウイルスが体内から消え去るわけではありません。1週間はしっかりと休養をとり、くしゃみや咳による飛沫感染を防ぎましょう。
また、マスクをつけることや、手洗いうがいを徹底することでも防げたり、予防接種で事前に抵抗力を高めておくこともできます。