冬になると流行するインフルエンザ。今年はいつから出始めるのか気になるところです。インフルエンザにかかったら生活上、いろいろなことが心配になります。
ここでは、インフルエンザA型にかかったらお風呂に入ってもいいのかや食事はどうしたらいいのかについてお話ししていきたいと思います。
インフルエンザA型の症状は?
インフルエンザは風邪の一種ですが、その原因も症状も違うため、普通の風邪と区別して考えられています。
インフルエンザA型は、インフルエンザA型ウイルスに感染して発症します。普通の風邪と違ってインフルエンザの発症は急激になります。
悪寒とともに高熱に襲われ、頭痛や筋肉痛、関節痛、倦怠感などの全身症状が現れます。さらに上気道や気管支に炎症が起きて咽頭痛、咳などが出てきます。
通常は1週間程度で治ってきますが、免疫力が低下している人や乳幼児、高齢者などは重い合併症を起こすこともあります。
インフルエンザA型の特徴は?
インフルエンザA型の特徴には、以下のようなものがあります。
- 低温で乾燥を好むため、冬に流行する
- 潜伏期間は1〜2日
- 症状は急激
- はじめから悪寒、38度以上の高熱、頭痛、筋肉痛、関節痛が現れる
- さらに呼吸器症状が現れる
- 普通の風邪に比べ二次感染も起こしやすい
- 高齢者などで重症化しやすい
インフルエンザA型にかかったら?
一般的には安静と水分補給が基本になります。室内は適、度な保温と保湿を心がけましょう。病院に行くと、インフルエンザ迅速診断キッドを使って診断します。
インフルエンザの診断がでると、ウイルスの増殖を抑えるために用いる、抗インフルエンザ治療薬のタミフルやリレンザなどが処方されます。
発症後48時間以内に使用を開始すると治療に有効です。細菌による二次感染を疑われる症状が出たときには、抗菌剤などを使うこともありますが、ほとんどは症状を和らげる対処療法になります。
お風呂や食事はどうするべき?
それでは、お風呂や食事はどうするのが良いのでしょうか?それぞれ、詳しく見ていきましょう。
お風呂について
インフルエンザで全身症状が現れているときの入浴はおすすめできません。とくに高熱や悪寒がある初期症状のときは、安静にすることが大切です。インフルエンザウイルスと戦うことができる体力を温存するために、なるべく睡眠をとるようにしましょう。
また、お風呂に入ることで体力を消耗して合併症を起こす可能性もあるので、とにかく無理をしないことが大切です。熱が下がって症状が落ち着いてきたら、自分の体調と相談しながら入浴してください。まだ起き上がるとフラフラするようなら身体を拭くだけにしましょう。
体調が良いようなら、サッと入ってすぐに寝るようにしましょう。乳幼児や高齢者はとくに、無理をしないことが重症化を防ぐポイントになります。
食事について
食欲があるようなら、消化の良いものを少しずつ食べるようにしましょう。インフルエンザウイルスが体内にあるうちは、消化器官も弱っていることがあります。ですので、消化の悪いものや脂っこいもの、刺激のあるもの、冷たいものなども避けた方が良いでしょう。
また、食欲がなく何も食べられないようでも、水分補給だけはしっかりと行うようにしてください。温かいスープなどをひとくちでも口にしてみましょう。口から食べて栄養補給することは、病気の回復に大変有効になります。無理しない程度に少しずつ食べてみてください。
まとめ
インフルエンザは昔からある病気ですが、無理をすることで重症化してしまいます。身体が回復するまでは、お風呂や食事に十分注意するようにしましょう。