アイスやかき氷って食べると頭がキーンとして苦手という方もいるかもしれませんね。この症状、「アイスクリーム頭痛」と呼ばれるちゃんとした病気なんです。ここでは、アイスクリーム頭痛の原因や治し方についてまとめています。
原因
アイスクリーム頭痛の詳しいメカニズムは解明されていません。ですが、以下の3つの説が有力だと言われています。
神経の誤作動
冷たいという感覚と痛いという感覚は、どちらも「三叉神経(さんさしんけい)」という神経を通じて伝えられています。
そして、急に冷たいものを食べることで、この神経が誤作動を起こして、冷たさと痛さを誤認することで、頭痛が生じることがあります。
血管の炎症
冷たいものを食べると口の中が急激に冷やされます。それを温めるために血管を流れる量が増え、血管が膨張を起こし、一時的に炎症を起こすことで痛みが出ることがあります。
自衛本能
冷たいものを食べることで、脳内の温度が下がるということで、脳が「生命の危機だ」と判断し、体内の温度を上げようとします。その際に血液の量を増やすので、血管が炎症を起こすことがあります。
治し方
では、アイスクリーム頭痛が起こってしまったら、どのように治すのが良いのでしょうか?
額を冷やす
原因の1つに「脳が冷たさと痛さを誤認している」というものがありましたね。これは、口以外の部分、特に脳を冷やしてあげることで、正常に感覚に戻すことができます。
ですので、食べているアイスクリームでもいいですし、氷やアイスノンなどでも構いませんので額を冷やしてください。大体10秒ほど当てておくと痛みが引いていきます。
温かいものを飲む
口内の冷えから来る血管の炎症で頭痛が起こっている場合は口内を温めることで頭痛を防ぐことができます。ですので、温かいお茶やコーヒーをアイスを食べる合間に飲むようにしましょう。
まとめ
アイスクリーム頭痛というと、「天然氷を使ったかき氷は頭が痛くならない」という話もありますが、これは氷が出来た温度が関係しているようです。
普通の氷は−7℃程度、天然氷は-2℃程度と温度にかなり差があり、天然氷の方が冷たくないので頭痛になりにくいようです。
また、アイスクリーム頭痛は、健康にそれほど影響はないので、なったとしても心配する必要はありません。ですが、どうしてもなりたくはないという方は、「ゆっくりと時間をかけて食べる」ようにしてください。きっと頭が痛くならずに済みますよ!