よく耳にする割に対処法や原因の特定が困難なものに蕁麻疹があります。基本的に蕁麻疹はアレルギー反応として表れることが多いのですが、それ以外が原因で症状が出ることもあります。
しかし、蕁麻疹が起きるメカニズムはある程度解明されているので、治し方も確立されています。
ただ、原因となるものが多すぎるため、治療法を特定するのが難しい症状となっています。蕁麻疹が出たときの一般的な治し方と治らないときの対策を紹介していきます。
治し方一覧
蕁麻疹は、食物アレルギー反応、ハウスダストアレルギー反応、動物アレルギー反応などに代表されるアレルギー性の蕁麻疹と皮膚が擦れたり太陽光があたったりすることが原因の蕁麻疹に大別されます。
蕁麻疹を早急に治したい場合は、どれが原因となっているのかを把握し避けるようにすることが必要になります。大抵は、原因となっているものを避けるようにすると数時間以内で症状が改善されていきます。
2-3日経過しても蕁麻疹の症状が改善されない場合は、抗ヒスタミン薬などの投薬治療が必要になります。投薬してから数日で症状はなくなり、跡も残りません。
何らかの薬が原因で蕁麻疹が出ることもありますので、常用している薬があるか、副作用が出たことがあるのかはしっかり把握しておきましょう。
薬を使用せずに対応する場合は、体温を変化させないようにすることが基本となります。それから患部を冷やすことで蕁麻疹が改善されることもあります。ただし寒冷蕁麻疹の場合は症状が悪化するので、注意してください。
治らない時の対策一覧
蕁麻疹の原因は非常に多くあるため、治療に時間が必要になることもあります。1ヶ月以内で治る場合は急性蕁麻疹と呼ばれており、1ヶ月以上の期間を治療に必要とする場合は慢性蕁麻疹と呼ばれています。
投薬治療を行なっても薬の効き目に個人差があったり、原因の特定に時間がかかることで1ヶ月もの時間を必要とすることがあります。
さらに原因の特定が困難な場合は、根気強く原因を探っていくことが重要です。
ときに別の病気になっていることがあるので皮膚科を受診した後で別の診療科目の診察を受けるケースもあります。どのように対処していくのかは、医師と相談するようにしましょう。
最後に
蕁麻疹は症状が出ても数分から数時間できれいに消えてしまうことが多いので軽視されがちな症状ですが、中には重篤な病気の前兆ということがあります。
代表的な病気はクインケ浮腫で、この病気は体内に蕁麻疹ができるようなもので、呼吸器系にも影響を及ぼします。症状が重いと呼吸困難に陥ることもあります。
放置していると顔全体が腫れ上がったようになっていくこともあるので、蕁麻疹を軽視しないようにしましょう。
蕁麻疹ができる原因をしっかりと把握できている場合、予防などに非常に役立ちますし、治療も非常にスピーディになります。自分の体質などをよく調べておき、どのような状況で蕁麻疹ができやすのかを知るようにしましょう。