手足口病の湿疹ができる場所はこれまでは、手の平、足の裏、喉に主にできると言われていました。では、おしりに発疹がある場合は手足口病なのでしょうか。
近年では手足口病の発疹ができる場所が広範囲になり、手足口病なのか判断が困難になってきています。手足口病は放置していると髄膜炎や脳炎などを引き起こす可能性があり、その為にも早期発見と早期の治療が必要です。
手足口病で発疹が現れる可能性がある部分を把握しておく必要があります。ここでは、手足口病でおしりにも症状が出るのかについてまとめていきます。
手足口病の発疹ができる場所は?
- 喉
- 口内
- 手足の付け根
- 手の平
- 手の甲
- 足の裏
- 足の側面
- 腕
- 太もも
- 下腿(膝から足首までの部分)
- 体
- 耳
- おしり
など、以前と違いほぼ全身に発疹ができる可能性があります。乳幼児の場合は軽度の症状の場合は、痛みやかゆみがない場合があります。
また、発疹が小さくて発見しにくい場合もあります。入浴時や着替えを行う時は、全身をチェックする必要があります。水泡の大きさも大小様々なので、大きさに関係なく発見したらすぐに病院を受診をしましょう。
感染してから発疹が現れるまでの期間
感染してから約2~4日程で発疹が現れます。見た目は2~3mmの小さい白や赤っぽい発疹と水泡状の発疹があり、水泡状の発疹は一見水疱瘡の発疹に似ています。周りが赤くなって痛みを伴うことがあります。2~3日でかさぶたになり、1週間程で消えます。
発疹の現れ方の違いは?
同じ手足口病でも発疹の現れ方が違う場合があります。以前、感染した時より広範囲に発疹ができることもあります。手足口病はウイルスにより感染します。感染源のウイルスにより症状が違ってきます。
手足口病の発疹の対処法は?
水泡をつぶさない
水泡の中にはウイルスがいるため、感染する場合があります。
ステロイドを塗らない
ステロイドには免疫抑制作用があるため、皮膚の免疫力を低下させてしまいます。皮膚の免疫力が低下すると、手足口病のウイルスが増殖して症状が悪化してしまいます。
アトピーを持っている子どもが手足口病に感染した場合は注意をしなければなりません。受信時は必ず医師にアトピーを持っていることを伝えましょう。
痒みがある場合は水泡を冷やしましょう。冷やすことで痒みが治まります。水泡を搔いて破いてします恐れがあるため、かゆみがひどい場合は受診をして、薬の処方をしてもらいましょう。
まとめ
手足口病の発疹が現れる範囲が広くなってきています。手や足、口の中だけに水泡ができるイメージが強いため、おしりに水泡があると何の病気なのかがわからずに、治療が遅れてしまいます。
治療が遅れると他の病気を引き起こしてしまう場合があります。手足口病の判断基準は水泡場所の他に、発熱がないか、周りで手足口病の感染者がいないかなどです。冷静に対処をして一刻も早い治療を受けましょう。