夏は天気もよくて過ごしやすい反面、熱中症になりやすい季節でもあります。ここでは、熱中症にならないための予防法やなってしまった場合の対処法や治療法について紹介していきます。
目次
予防法
体調の悪いときは無理をしない
睡眠不足や風邪気味の時は、外出や運動を控えましょう。出かける場合も、通気性の良い服を着るように心がけましょう。帽子を被ると熱中症の予防に効果的です。
水分補給をする
こまめな水分補給が必要です。喉が渇いた時では、すでに遅いです。汗と共に塩分も失われるので、スポーツドリンクなどを飲むようにしましょう。
年齢を考えて行動する
年齢を考慮して行動しましょう。子どもは体内の機能が発達途中で、体温調節が上手にできません。高齢者は体力が衰えています。どちらも年齢を意識して、予防することが大切です。
睡眠環境を整える
通気性や吸水性の良い寝具や部屋着を揃えたり、エアコンや扇風機を活用して快適な睡眠環境を整えて、寝ている間の熱中症を防ぎましょう。
対処法
熱中症になったら、症状が落ち着いても病院を受診しましょう。一度熱中症になった方は、熱中症にかかりやくなると言われています。
また、熱中症で体温が高くなると内毒素が血液中に流れます。体調が回復しても、体の抵抗力が低くなるため、他の病気の感染にも気を付けなければなりません。
熱中症の回復後はしばらくの間、普段よりも安静に生活するように心がけましょう。
治療法
冷却療法
熱射病は体を冷やす治療を第一に行います。熱や炎症を取り除くため冷却療法が行われます。氷嚢や、アルコールなどを使用することが多いです。体温を40度以下に下げます。
体表の場合
血液を冷やして、冷えた血液を体内に循環させる方法です。体の表面から熱を奪う治療法です。一度の治療時間は10分から20分程です。
体内の場合
カテーテルなどを利用して、直接胃壁や膀胱壁を流れる血液を冷やします。冷たい生理食塩水を体内から出したり、入れたりします。
緊急処置として、人工透析などの装置を使い、体内から血液を出して冷やし、体内に戻す方法もあります。体内を直接冷やすため、中枢体温を下げる効果が高いです。
アルコール冷却
アルコールを含ませたタオルを体に当てたり、霧吹きで肌に直接吹きかけます。その後扇風機などで風を送ってアルコールを気化(蒸発)させて、身体に冷感を与えます。
輸液療法
輸液療法は静脈血管から体内に直接、「液薬(栄養剤)」を継続的に注入します。経口摂取が不可能で脱水症状が見られる場合に行われます。
また、体液や血液が減少している場合にも行われます。体内に必要な熱量や電解質、栄養素を摂取することで血液循環を保持します。
*病院での治療法は症状により判断されるので、上記以外の治療が行われる場合があります。
熱失神の場合
熱失神は体温が上昇すると体の熱を発散するために皮膚の表面の血流量が増えます。その結果、脳への血液が不足して平衡感覚が失われます。治療法は電解質を含んだ点滴を行います。
熱痙攣の場合
熱痙攣は暑い中運動や作業を行うと発症しやすいです。大量に汗をかいて水分を補給する時に塩分を補給しないため、体内の塩分濃度が不足します。
筋肉の興奮性が高まって手足が痙攣します。治療法は、塩分を補う為に点滴を行います。
熱疲労の場合
熱疲労は気温が高い場所良いると起こります。体が脱水症状になっているため、集中力が低下します。めまいや嘔吐、吐き気、頭痛などの症状も見られます。この場合も点滴による治療が行われます。
まとめ
熱中症は事前に知識を得て、予防をすることが大切です。室内や屋外どちらでも発症する可能性があります。体調管理をしっかり行うことが大切です。