今回は、熱中症で寒気を感じた時の原因と対処法についてまとめてみたいと思います。熱中症なのに、なぜ寒気を感じるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。(たった今、熱中症で寒気を感じている場合は、記事を読まずに救急車を呼んでください!)
寒気の症状が出た時の対処法
脱水と暑さのために脳に障害が起こっていると考えられます。すぐに救急車を呼んで下さい。
救急車が来るまで、涼しい日陰などに患者を移します。それから、服を緩め、安静にします。そして首筋を氷や濡れタオルなどで冷やしましょう。
首筋には脳へ血を送る血管が通っています。ここを冷やし、脳の温度を下げてあげてください。体に霧吹きか、口に含んだ水でも良いので吹き付け、うちわなどで風を送って冷やします。
また、経口補水液のような、電解質を含んだ水分で水分を補給してあげて下さい。経口補水液がなければスポーツドリンクでも良いです。
それも無い場合は水か麦茶でもいいですが、塩を一緒に取らせると効果的です。コーヒー、紅茶などはカフェインが入っており、逆に脱水症状を悪化させるので、絶対に取らせないでください。
意識混濁や意識喪失がある場合には、水が気管に入って呼吸困難に陥ってしまう場合もありますので、身体を冷やすだけに止めてください。
熱中症で寒気が出る原因
熱中症は、脱水と体温上昇により様々な症状が出てきます。
目の前が暗くなったり、気分が悪くなる「軽症」からはじまり、頭痛、吐き気、めまいなどの「中等症」を経て、寒気を感じたり意識を失ったりする「重症」へと移行します。
「重症」になると、死亡率は30%となり、特に乳幼児やお年寄りなどは命の危険にさらされます。寒気を感じる状態は「重症」で、脳の視床下部に異常が生じ、起こります。
体温調整がうまく行かなくなりどんどん体温が上がっていくのにからだは熱い、しかし、脳が寒気を感じている状態というのは、脳に異常が出て寒いと感じてしまっているということです。
寒気がある場合、汗も止まってしまう場合が多いようです。このような場合には更に体温調節ができなくなり、どんどん体温が上がっていきます。
まとめ
今回は、熱中症で寒気が出る原因と対処法について解説してきました。熱中症で寒気が出るというのは大変危険な状態です。このような重症にならない様に常日頃から熱中症対策をしておきましょう。