糖尿病は、生活習慣病の中の代表的な病気だといわれています。糖尿病になると、厳しい食事制限や運動療法など辛いことばかりが思い浮かんできます。
でも、誰でも「たまには甘い物も食べたい」とせつなくなってきますよね。そんなときに味方になってくれそうな「オリゴ糖」。今回は、糖尿病にはオリゴ糖を選ぶと良いって本当なのか?を検証してみます。
目次
オリゴ糖の種類は?
まずは、オリゴ糖の種類から見ていきましょう。
フラクトオリゴ糖
バナナやはちみつなどに含まれているオリゴ糖です。砂糖の半分程度の甘味とカロリーになります。
乳果オリゴ糖
発酵ヨーグルトに含まれているオリゴ糖です。甘味は強いのですが、カロリーは低くなります。
ビートオリゴ糖
砂糖大根に含まれているオリゴ糖です。天然のオリゴ糖なので妊婦さんや赤ちゃんでも使用出来ます。
ガラクトオリゴ糖
母乳やけど牛の初乳に含まれているオリゴ糖です。糖質の吸収もされにくくなっています。
オリゴ糖に含まれているものは?
オリゴ糖と一口で言っても、その商品によって含まれている成分が違います。成分表を見てみると、ガラクトオリゴ糖やキシロオリゴ糖、乳果オリゴ糖、ビートオリゴ糖などの他にショ糖や甘味料のスクラロース、アスパルテームなどの添加物が含まれているものがあります。中にはオリゴ糖よりも砂糖が多く入っているものもあるので、よく見て購入するようにしましょう。
オリゴ糖の効能は?
オリゴ糖は母乳の成分の9%を占めていて、赤ちゃんの免疫力を高める効果があるとされています。その他にも、便秘解消やコレステロール値の低下、中性脂肪の低下、ダイエット効果などがあります。
オリゴ糖には整腸作用があり、腸内の善玉菌の活動を活性化するといわれています。腸内に住んでいる悪玉コレステロールをオリゴ糖が取り込み、尿や便として体外に排出する働きがあります。そのため、コレステロールや中性脂肪が下がったり、便秘が解消されたりするのです。
オリゴ糖と糖尿病の関係は?
糖尿病は、血液中のブドウ糖が有効に使われないままになって血糖値が高くなってしまう病気です。オリゴ糖は糖質の吸収もされにくく、血糖値の急激な上昇を抑える作用があります。
しかし、オリゴ糖には小腸で吸収される消化性オリゴ糖と大腸まで到達する難消化性オリゴ糖があります。大腸まで到達する難消化性オリゴ糖は善玉菌のエサになるため腸内環境を整えてくれる効果があります。
ショ糖が含まれているオリゴ糖だと、砂糖と同じになってしまうので、血糖値が高い人はなるべくオリゴ糖が100%に近い商品を購入することをおすすめします。
まとめ
純粋なオリゴ糖は、血糖値が高い人の良い味方になってくれます。買うときは成分表をよく見てオリゴ糖が100%に近い商品を購入しましょう。オリゴ糖を摂取しても糖尿病が改善するわけではないので、かかりつけの医師の指示に従って正しい治療をしてくださいね。