糖尿病とはどんな病気か知っていますか?患者、またその予備軍も入れると国民の5人に1人が該当すると言われています。糖尿病の原因についての知識を持って自分の生活習慣について見直す機会としてみましょう。
食べ過ぎ・飲みすぎ
糖尿病は血糖値の異常な上昇がきっかけで始まる病気です。健康な状態であれば食事の後血糖値が上がっても時間がたてば正常に戻るのですが、常に食べ過ぎる食生活を送っていると血糖値を下げる働きをするインスリンの分泌量が減ったり効果が弱まったりして正常値に戻りにくくなります。
普段から摂取エネルギーに気をつけてバランスよく色々な物を食べることや血糖の上昇を緩やかにする食品を食事に取り入れる事が大事です。また、お酒はその成分のほとんどが糖質です。糖分の多いジュースと共に飲みすぎには注意です。
肥満
肥満は食べ過ぎにより摂取カロリーが消費カロリーを上回ることが原因です。太っているとインスリンの働きが弱まるため食後に上がった血糖値が下がりづらくなります。予防のためにも肥満には注意が必要です。
運動不足
運動の習慣がないと代謝能力が落ちエネルギーが消費しづらい体質になってしまいます。代謝が落ちると摂取したエネルギーが消費されることなく身体に残ってしまい肥満へと繋がります。
運動不足は糖尿病だけでなく様々な病気の原因となることがわかっています。無理のない範囲で身体を動かすことを習慣付け、継続していくようにしましょう。
ストレス
現代の社会に生きている私達と切っても切れないのがストレスです。身体がストレスを感じ続けるとインスリンの分泌や感受性が低下し、血糖値が上昇します。ストレスは自分でコントロールするのが中々難しいものですので注意が必要です。
免疫異常
Ⅰ型糖尿病は膵臓からインスリンが分泌されなくなることが原因で発症しますが、これは遺伝や免疫系の異常などが原因となっていると言われていますがはっきりとは分かっていないようです。ちなみに生活習慣とは関係なく発症する糖尿病です。
妊娠
妊娠中に発症する糖尿病は高カロリーの食事や肥満などが危険因子になりますが、元々糖尿病になりやすい遺伝的体質を持っている場合や、高齢出産も原因になります。
妊娠中の高血糖は流産や早産等の母体への影響、低出生体重児などのリスクがありますので十分に注意しなければなりません。
まとめ
糖尿病は一度発症すると完治が難しいため治療がずっと続くことになります。食事や運動療法だけでなく、症状によって飲み薬やインスリン注射での薬物療法が併用されます。
また、神経や目、腎臓などに障害を起こす合併症の危険もあり注意が必要です。原因を知ることで発症させないための方法や定期的な検査などの予防と対策が取れます。