職場における様々な理由からストレスがたまり、「うつ病」を発症する人が増えてきていると言われています。今、症状がなくても仕事においては様々な事が起こりますし、うつ病は生涯有病率が5%と高く誰にでも発症する可能性がある病気です。ここでは、そんな仕事でうつ病になる原因や症状についてまとめていきます。
原因
うつ病を発症するとき、何か1つの特定された事が原因となるのではなく、いくつかの要因が重なり発症すると考えられています。
仕事上にその原因があるとすると、多くはストレスが原因と考えられることが多く、そのストレスの要因の例として、以下のようなものが挙げられます。
- パワハラ
- 過労
- 転勤・転職・退職などの環境変化
- 人間関係
また、このような外的な要因以外にも、以下のようなものも原因となります。
- 人に頼まれると断れない
- 目標を高く設定し、妥協できない
- 自分の考えを上手く伝えられない
このように性格や考え方など自身の内面的な事が要因となる場合もあります。
症状
うつ病の症状にはどんなものがあるのでしょうか?症状について知識があれば早期発見にもつながります。
身体的には、眠れない、食欲がない、胃に不快感がある、めまいがするなどの症状が特徴的で、他にも、頭痛や下痢、便秘などの症状が現れます。
また、精神面でも、何事にもやる気が起きず億劫になる、理由もなく涙がでる、憂鬱、不安感、イライラして落ち着きがない、無感動といった症状がでます。
行動においても、遅刻・欠勤が増える、集中力がなくなり仕事上のミスが増える、口数が減る、趣味にもやる気がおきない、人との接触を避けるなどのように傍から見ても気づくような症状が現れます。
このような症状が2週間以上続くとうつ病の可能性がありますので早い時期に病院を受診するようにしましょう。
対処法
仕事上の事が原因でうつ病を発症した時、どのように対処していくとよいのでしょうか?
うつ病の症状が出ている時は、心身の状態が低下しています。自分自身はもちろん、周囲の状況を悪化させないためにも、まずは他の事は何も考えず、ただ自分の健康を回復することのみに集中するのが大事です。
そのためにも、有給休暇をとり一時的に仕事から離れてみるのがいいでしょう。その間遠出をして、自然の美しい景色に触れてみるなどして日常から離れ、日頃たまっていたストレスを発散させてみるのもいいでしょう。
また、信頼できる友人や知人、病院の医師、家族に相談して悩みを吐き出してしまう事により心が軽くなっていくでしょう。
まとめ
症状があっても病院に行くのは億劫に感じるかもしれません。しかし、うつ病は気の持ちようで軽快するような単純な病気ではありません。
放っておいても治る病気ではないばかりか悪化する場合がある病気であるという事を認識することが重要です。心が辛くなったら自分だけで抱え込まずに病院を受診する事が心身の健康を取り戻せる近道になります。