普通感冒とは、風邪症候群、つまり、風邪のことです。一般的に1年間に子供は7回、大人は4回、風邪にかかると言われています。今回は、そんな普通感冒の原因と症状についてまとめてみました。嫌な風邪にならないためにも、チェックしてみてください。
目次
原因一覧
風邪の原因のほとんど(約90%)は、ウイルスによるものです。ウイルスは、飛沫感染や接触感染により人から人へ感染して症状を起こします。
普通感冒の原因となるウイルスには、
- インフルエンザウイルスA型・B型
- パラインフルエンザウイルス
- RSウイルス
- アデノウイルス
- ライノウイルス
- コロナウイルス
- コクサッキーウイルス
- レオウイルス
などが挙げられます。
ちなみに、残りの10%は細菌によるもので、
- レンサ球菌
- マイコプラズマ球菌
- 溶連菌
などが挙げられます。
症状一覧
普通感冒と一口に言っても、様々な病気があります。代表的なものを見ていきましょう。
インフルエンザ
38度-40度の高熱、鼻水、鼻づまり、咽頭痛、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身の倦怠感が現れます。
RSウイルス
鼻水、咳、発熱などの風邪症状が起きます。3割程度の人が気管支炎などを併発します。
上気道炎
上気道と呼ばれる鼻や喉などの前半分に炎症が起こります。鼻風邪とも呼ばれます。
急性咽頭炎
喉に炎症が起こります。喉の痛みや発熱などの症状が見られます。
下気道炎
下気道と呼ばれる気道の奥、気管や気管支、肺の炎症です。咳、タン、ゼーゼーという喘鳴、呼吸困難などが起きます。
咽頭結膜炎(プール熱)
アデノウイルスに感染して起きます。結膜炎、悪寒、発熱、咽頭痛などの症状が見られます。
ライノウイルス
あまり聞きなれないウイルスですが、軽い鼻風邪のウイルスはこのライノウイルスに感染して起こります。ライノウイルスはさほど体力が低下していない限り、重症化することはありません。
レンサ球菌感染症
喉の痛み、発熱、首のリンパ節の腫れなどが見られます。咽頭、中耳、副鼻腔、肺などに菌がつき感染します。
マイコプラズマ肺炎
発熱や全身の倦怠感、頭痛の後に咳がひどくなります。咳はしつこく続き、胸痛などが出てきます。
溶連菌感染症
発熱、喉の痛み、頭痛、腹痛、リンパ節の腫れなどが起こります。3歳未満の子供は熱が上がりにくいです。小さくて赤い発疹が全身に見られます。
まとめ
普通感冒は様々な原因がありますが、ほとんどが発熱や喉の痛み、鼻水、鼻づまりなどの症状になります。ちょっと喉が痛いとか、鼻水が垂れてくるようなら無理をしないで身体を休め、ゆっくり休養してください。
早めの対処で重症化を防ぐことができます。水分や栄養補給をしながら十分な睡眠を取り風邪に負けないようにしましょう。