脳の血管が詰まることによって発症する病気の代表、脳梗塞。後遺症が残ったり、命を落とす危険もある怖い病気です。しかし、脳梗塞は、日頃の食事によって予防することができます。ここでは、脳梗塞の予防におすすめの食事や注意したい食材などについて紹介します。
脳梗塞の予防におすすめの食事は?
基本的には、規則正しく・栄養バランスのとれた食事を摂ることが重要です。特に、塩分や脂質、コレステロールの摂取を抑えた食生活を送ることが、動脈硬化や高血圧という脳梗塞を誘発する症状を予防することにつながります。
おすすめの食事は、魚を主菜とし、野菜や豆類を副菜とする和食が挙げられます。魚、特に青魚には、DHAやEPAといったコレステロールを下げる効果のある成分が含まれています。積極的に摂取するようにしましょう。
野菜にはビタミンやカロテノイド、食物繊維が含まれ、これらも動脈硬化の予防につながります。豆類にも食物繊維が多く含まれます。また食事とともに抗酸化効果の高い緑茶を飲むようにすると、動脈硬化の予防になりますのでおすすめです。
ただし、和食は他の食事に比べて高塩分になりがちです。調味においてはできる限り塩分の使用を控えるよう心がけましょう。例えば、煮物は薄味にする、お味噌汁を付ける日はお漬物を食べないなど、食事全体で塩分摂取量を考えることが大切です。
注意すべき食べ物は?
注意したい点は、糖尿病や脂質異常症、高血圧などを誘引するような食生活です。たとえば、コレステロールが多い食品や塩分の高い食品、インスタント食品、菓子類や清涼飲料水などの摂りすぎには注意が必要です。
コレステロールが多い食品としては、卵や牛肉、バターなどが挙げられます。コレステロールは動脈硬化の要因のひとつであり、従って脳梗塞の危険性も高まります。
塩分の高い食品としては、醤油などの調味料がまずは挙げられます。これらの使いすぎを控えることでずいぶん摂取塩分を減らすことができます。また、漬物や麺類の汁なども意識して摂取量を減らすようにしましょう。塩分を多くとることは、高血圧につながります。
インスタント食品は、往々にして高コレステロール、高塩分であることが多いです。インスタント食品を食べることが習慣になっている方は、減らすように努力しましょう。
食材を買って自分で料理をすることを心がけるようにしましょう。最初は手間と感じるかもしれませんが、慣れてくると短時間で調理することができるようになり、また栄養バランスも自分で調整することができるようになります。
菓子類や清涼飲料水には、多くの糖分が含まれています。またバターや油脂などのコレステロールが高いものも多いです。ですので、なるべく摂取することを控えるようにしましょう。
まとめ
脳梗塞を予防する食事としては、塩分、糖質、コレステロールの摂取を控える食事が有効です。和食は、これを実現できる食事といえます。ただし、塩分のとりすぎにならないように調理方法や献立などを工夫することが必要です。
一方で、インスタント食品や、塩分量の多い食品、菓子類などは、なるべく控えるようにします。規則正しく、バランスのとれた食生活を送るよう意識することが大切です。