盲腸(右下腹部の小腸から大腸まで繋がった部分)の先に5-10cmほどの突起物を虫垂と呼びます。この虫垂が炎症を起こすことを虫垂炎や盲腸、盲腸炎と呼びます。ここでは、そんな盲腸の原因について、今回は、特に食べ物に注目してまとめていきます。
盲腸の症状
個人差はありますが、「右下腹部にある虫垂に激痛が走る」というのが一般的に知られている症状です。
痛みが急激に生じる場合が多く、みぞおちあたりに感じる痛みが、時間の経過とともに少しずつ右下腹部に移動していきます。
腹部の激痛以外にも、嘔吐や吐き気、発熱などを伴う場合があります。また、痛みが持続し、我慢できなくなるということもあります。
盲腸の原因
盲腸は、虫垂が細菌やウイルスに感染し、炎症を起こすことで発症します。また、この過程で激痛が生じるようになります。
また、細菌やウイルス以外にも、便が硬化した糞石が、虫垂に詰まることで閉じた状態になり、炎症を引き起こすこともあります。
便秘や胃腸炎、風邪や過労、暴飲暴食やストレスなど、盲腸の原因となりえるものは日常の中に、多々潜んでいます。
原因となる食べ物一覧
盲腸の原因となりやすいとされている食べ物には、
- 肉
- 卵
- 牛乳
- 果物
- 砂糖
などがあり、腸内で汚れを引き起こすようなものが挙げられます。
また、お酒に関しては、特定のお酒がダメということはなく、どんな酒でも多量に摂取することが原因となるようです。
盲腸の予防策
幅広い世代に発症する盲腸ですが、主な原因は「日常生活における不摂生ではないか」と言われています。ですので、規則正しい生活を送ることが一番の予防策だと言えます。
また、腸内環境を整えることも重要になります。特に便秘で糞石ができてしまい、それが虫垂に詰まると盲腸が引き起こされます。下記の便秘解消のポイントを参考にして、便秘に注意するようにしましょう。
便秘解消のポイント
- 積極的に歩く
- 腹筋を鍛えておく
- 腹部をマッサージする
- 食物繊維をしっかりと摂取する
- 水分補給をしっかり行う
- 乳酸菌を多くとる
- 規則正しい生活を心がける
盲腸の治療法
盲腸の治療には、切除と投薬という2つの方法があります。かつては切除が一般的でしたが、現在では投薬による治療が採用されることが多いです。ただし、症状の進行具合によっては切除が選ばれることもあります。
最後に
盲腸の直接的な原因は、虫垂が炎症を起こすことですが、生活習慣や食生活など間接的な原因となるものは、多々存在します。
その反面、健康的な生活を心がけることで、予防も可能ですので、盲腸になりたくないという方は、生活習慣を見直すところからはじめてみると良いでしょう。