口内炎には、さまざまな種類があり、その原因もさまざまです。ここでは、数種ある口内炎の中から、カタル性口内炎と呼ばれる口内炎について、その原因や症状、治療法や治療薬についてまとめていきたいと思います。
原因
主な原因
- 物理的刺激により発症する場合
- 入れ歯や義歯、尖った歯、等が口腔内の粘膜を傷つける為。
- 歯科矯正器具にと口腔内の粘膜の接触により口腔内が傷つく為。
- 熱い食べ物による口腔内のやけど。
- 子どもの場合は、指しゃぶりやおもちゃなどを口腔内に入れる為。
その他の原因
- 胃腸の不調にからの部分症状
- 疲労や風邪により、体力の低下
- 口腔内が虫歯や歯周病により不衛生の場合
以下がカタル口内炎の原因と考えられています。
一番発症しやすい原因は物理的刺激によるものが多く、無意識のうちに口腔内を傷つけています。傷の大きさは小さいですが、傷の部分に菌が繁殖して、口内炎を発症します。
また、子どもの場合は指やおもちゃなどを口に入れることが多いので、大人が気にかける必要があります。定期的に口腔内を確認するなどして、早期発見をすることで症状の重症化を防ぎましょう。
症状
口の中が炎症を起こして赤く腫れます。赤い部分は斑点状に現れたり、白くなることがあります。発生する場所は口腔内全体や、唇や頬の裏、舌に現れます。
口腔内の粘膜との境目があまりない為、わかりくいことがあります。口の中が熱く感じて唾液の分泌量が増えます。口臭が目立つこともあります。
その為、発生すると食事の味覚が鈍る、食欲が低下する場合があります。口の中に潰瘍ができるわけではないので、あまり痛みを感じることはありません。飲食の時に少し痛みを感じる程度です。
ほとんどの場合は1週間から10日程で治ります。(治りが悪く、長期化や繰り返す場合は病院受診が必要です。)
治療法
物理的刺激が原因で発生する場合は、歯科での治療が必要になります。原因となっている部分を治療することで、症状が治まります。
入れ歯にカンジダ菌が繁殖している場合もあります。入れ歯の洗浄は正しい方法で洗浄しましょう。
その他の原因で発症する場合は、生活環境を変える必要があります。体力の低下や胃腸の不調は休養を取る必要があります。
その他の治療は、口内を清潔にすることです。歯周病や虫歯からの感染を防ぐことで症状の改善が見られます。市販のうがい薬や洗口液などでうがいをすると手軽に治療ができます。
治療薬
口内炎に特効薬は今のところありません。一番の薬は体内の洗浄力が必要となります。しかし、軟膏を使用すると治りが速くなる場合があります。
ケナログA口腔用軟膏
ステロイド成分が配合しています。ヘルペスに感染している場合は使用を控え、必ず説明書を確認して正しい方法で使用しましょう。炎症を止めて、一時的に痛みを軽減します。口内炎自体が治っている訳ではありません。
また、ケナログA口腔用軟膏については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
アフタッチA
口内炎の部分に直接貼って治療する、シールのような貼り付けるタイプのものです。食事の時に口内炎の部分がしみにくく、誤って飲み込んでも植物エキスでできているので安心して使用できます。口内炎による食欲の低下を防ぐことができます。
また、アフタッチAについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
ビタミン剤・サプリメント
薬局などで販売されているビタミン剤やサプリメントを服用すると、体の中にビタミンなど、不足している栄養素を効率よく摂取することができます。薬局で薬剤師に相談してみると良いでしょう。
まとめ
カタル性口内炎は、物理的要因で発症することが多いので、誤って口内炎を噛んでしまわないように気をつけてください。