最近、舌の表面がヒリヒリ痛む。熱いものや辛い物を食べたときに舌が痛くて食べられない。そんなお悩み、もしかしたら舌のカンジダかもしれません。今回は、舌のカンジタの原因や症状、自然治癒は可能なのかについてご紹介します。
舌のカンジダの原因は?
カンジダとは、口腔内に存在する「カンジダ菌(カンジダ・アルビカンス)」という「真菌(カビ)」による感染症です。
どんな人にも存在しますが、その病原性は弱い為、健康な時は発症せず、免疫力が低下した時に発症します。はっきりとした症状が出ないことも多く、原因不明となってしまうこともあります。
では、免疫力が低下した時とはどのような時でしょうか?まず挙げられるのは、からだ全体の免疫力が低いときです。乳幼児・高齢者・妊婦・病中・病後などの免疫力が低い方、落ちている方がかかりやすいことが分かっています。
もう一つは口腔内の免疫力が低いときです。口の乾燥・清掃不足・虫歯などで口腔内の環境が悪い場合にかかりやすくなります。
舌のカンジダの症状は?
症状としてみられるものは、口の中に白カビのような物質ができることがあります。この白カビのような物質はこすると取ることができ、痛みはなく、ざらざらとした違和感があります。
また、食事や会話など舌を動かしているときにヒリヒリ・ピリピリとした痛みを感じる場合があります。さらに口臭が強くなる・皮膚が裂ける・常に苦みを感じるといった症状が出る場合もあります。痛みを感じる症状が出る方は義歯などの治療をされた方が多いとされています。
自然治癒は可能か?
自然治癒は可能です。カンジダは体力・免疫力が高まることで、発症初期であれば治ることがあります。つまり、病気が原因の場合は完治してから時間がたつ、口腔内であれば乾燥を防ぎ、清潔にすることで治る場合があります。
お医者さんにかかるのが面倒くさい方もいると思います。しかし、この病気の治療には原因となるカンジダ菌を殺菌するために「抗真菌薬」が使われます。
口腔内の抗真菌薬は、薬局などで買うことができません。口腔外科などでの診療ののち、処方してもらう必要があります。
まとめ
カンジダという病気は免疫力の低下によって起こります。まずは免疫力が低下した原因をつきとめて、免疫力を高める習慣(規則正しい食事・生活・口腔ケア)を行ってください。
免疫力低下の原因が思い当たらない場合や症状が改善しない場合は、お近くの口腔外科まで、診療をお勧めいたします。