自分が何らかの病気になっている場合、吐き気があったとしても落ち着いて対処することができることでしょう。
また、吐き気といえば、お酒の飲み過ぎなども原因として考えられますが、そのようなときは、しっかりと原因を把握しているので、その後の対処も比較的簡単といえます。
しかし、突然やってきた吐き気というのは、とっさに原因が分からないことも多く、対応に困ってしまいます。
突然の吐き気にはどのような原因があるのでしょうか。また、原因ごとに止める方法もまとめてあるので、そちらも参考にしてください。
突発的な吐き気といえば食中毒
もともと、嘔吐というのは体内に侵入した体に良くないものを排除しようとする働きです。そのため、突然の吐き気におそわれたときは、食中毒などが原因であることが多くあります。
食中毒の原因には、さまざまな細菌が関係しています。体内に侵入した細菌の毒性が強い場合、それに伴い吐き気も強くなります。食中毒を引き起こす原因といえば、ウイルスの存在もあります。
いずれにしても、体に良くないものが入ってきた場合の防衛機能ですから、食後に猛烈な吐き気がしたなら、直前のメニューをしっかりとおさえて、医療機関へと行くようにしましょう。
食中毒の対処は、医療機関でなければ適切にできないことも多いですが、直前に何を食べたのかを伝えなければ、医師も適切な判断ができません。
強烈なストレスで吐き気を伴う
人は強烈なストレスを感じた時にも吐き気を感じることがあります。これはストレスによって自律神経が乱れてしまい、胃酸のコントロールに問題が発生するためです。
多いのは胃酸過多ですが、どのくらい胃酸が出ているかによって吐き気になるのか、痛みになるのかが変わってきます。
我慢し続けていると、常に胃酸が出ている状態となり、胃の中が熱く感じるようになります。さらにそれを放置していると、胃壁に穴が開き胃潰瘍の原因にもなりかねません。
ストレスが原因の場合、ストレス源となっているものを遠ざけることが一番の方法です。また、しっかりとリラックスできる方法を見つけておくことも重要です。
ストレスを感じて自律神経が乱れるのは、とくに交感神経が活発化するためなので、リラックスする方法を見つければ、副交感神経が優位になるので、ストレスの軽減につながります。
吐き気以外に他の症状を伴う場合
吐き気以外に、ひどい頭痛などの症状を伴う場合は、重篤な病気を疑ってみたほうが良いかもしれません。例えば、脳腫瘍といった脳に関する病気は、突然の吐き気とひどい頭痛を伴うことで知られています。
また、それほど重篤でなくとも眼精疲労が原因で吐き気と頭痛が引き起こされることもあります。言えることは、吐き気だけでは、どのような病気なのかを断定することは困難であるということです。
実際には、吐き気以外にも他の症状を伴っていることが多いので、病院へ行って問診を受ければ、ある程度、どのような病気の可能性があるのか、見当をつけてくれるでしょう。
まとめ
ひどい吐き気を感じた場合、確実な対処方法は、病院で診察を受けることです。
吐き気を抑えるために市販薬を服用して数日経過しても改善されないなら、無理せず病院へ行って適切な処置を受けるようにしましょう。