ただでさえ、痛くてツラい頭痛。頭の痛みに加えて冷や汗や吐き気まで加わることがあったら余計苦しいですよね。冷や汗や吐き気をともなう頭痛にはどのような原因が隠れているのでしょうか。今回は、頭痛と冷や汗、吐き気が同時に起こった時に考えられる病気について見ていきたいと思います。
目次
考えられる原因は?
頭痛を引き起こす原因はさまざまです。女性に多い片頭痛であったり、群発頭痛、肩や首の筋肉のこりからくるものまで多岐にわたります。では、冷や汗はどのような時に出るのでしょうか?
冷や汗が出るというのは、体が暑さを感じ、熱を放出する手段として冷や汗を出すことや、緊張、ストレスなど心因性のものがあります。
吐き気の原因も色々とありますが、ウイルスの侵入によるもの、感染症、胃の働きが弱っている、消化異常などです。では、こうした個々の症状が同時に起こることで考えられる病気を以下に挙げてみます。
自律神経失調症
自律神経は全身の器官や臓器をめぐる神経で、消化・吸収・血圧・代謝・排せつなどの働きをコントロールしています。しかし、ストレスにより自律神経の働きが低下することで、全身を巡る神経なだけに様々な箇所に不調をきたします。
その症状はあまりにも多く、頭痛、吐き気、冷や汗も含まれているほか、蕁麻疹、倦怠感、うつ、消化器官の不調ほか数多くの疾患がみられます。
低血糖
低血糖は、体内のブドウ糖が足りなくなることで起こる糖尿病の症状の1つです。原因としては、空腹時のアルコール摂取、糖尿病治療薬の投与、激しい運動後などに起こります。また、胃酸過多や貧血、アレルギーをもつ人も体質によって起こりやすくなっています。
便秘
たかが便秘と思われるかもしませんが、便秘による弊害は多く、頭痛や吐き気、冷や汗をも引き起こします。腸に溜まった便は腐敗してガスを発生させるために、膨満感がしたり、ガスが体内で充満することで、血液中にガスが吸収されてしまい、頭痛などの不快症状が現れるのです。
くも膜下出血
脳を覆うために3層の膜があり、そのうち、くも膜と軟膜の間の空間に出血が起こることで、脊髄液中に血液が混ざっている状態を指します。バッドで殴られたようなひどい痛みと吐き気、冷や汗、物が二重に見えるなどの視覚障害が出ます。
それぞれの対処法は?
頭痛・冷や汗・吐き気が同時に起こるという症状から考えられるものには、怖いものまでさまざまあることがわかりました。では、対処するためにはどのようにすれば良いのでしょうか?
自律神経失調症の場合
これはストレス、過労、食生活の乱れなどが原因で起こると言われています。忙しい現代社会ですので、今すぐ生活スタイルやリズムを変えることが難しく、ストレスをためたくなくてもたまってしまいます。
一番心と体にリンクして、すぐに効果が出るのでおすすめなのが、食の見直しです。レバーやサバ、豚肉、イワシなどに豊富に含まれるビタミンBは神経の働きを正常化する役割がありますので、できるだけサプリではなく食品から摂るようにしましょう。
低血糖の場合
低血糖を防ぐためには、また、なってしまった時のために糖分がすばやく摂取できるように甘いものを持ち歩く、またはジュースなどを飲み血糖値を回復することが大切です。
便秘の場合
便秘の原因は運動不足、食事からの食物繊維不足、水分不足などが挙げられます。日ごろから食事の中で食物繊維を積極的に摂り、ウォーキングなど生活の中で少しでも動けるチャンスをうまく活用して、便秘の改善につとめましょう。
くも膜下出血の場合
くも膜下出血を発症している場合、命に関わることもあります。「何か変だな…」と思ったら、早急に病院に行くか、救急車を呼ぶようにしてください。
まとめ
頭痛・冷や汗・吐き気が同時に起こることで考えられる原因をみてきました。頭痛だからといって鎮痛剤を飲むという安易な対処をする前に、吐き気や冷や汗をともなう場合は原因を考えてみて、その場しのぎではない根本から解決できるほうを選んで元気を取り戻してくださいね。