だれでも首のコリや痛みを感じたことがあると思います。首は体重の約10パーセントの重さがあると言われる頭部を、常に支えています。
そのため体の中でも緊張しやすく、負担がかかりやすい部位と言われています。今回は、首の後ろが痛い原因や治療法について見ていきたいと思います。
原因は?
首は頸椎という7つの骨から成り立っています。その間を頸髄という神経が通っています。首のコリや痛みが起きる原因は、頸椎や頸髄、首の周辺の筋肉の痛みなどが関係していることが多くあります。
また、首の筋肉は、肩や背中と繋がっているため、肩や背中のコリも首の筋肉を緊張させる原因となっています。 筋肉が緊張して血管が収縮し、血流が悪くなると、筋肉に疲労物質がたまりやすくなります。
すると血液循環が悪くなって疲労が蓄積し、首のコリが出たり首の痛みが出るようになってしまいます。その他にも、考えられる原因はいくつかあります。
ストレス
ストレスがかかると自律神経を刺激し、その働きを過剰にしてしまうことがあります。そうなると筋肉が緊張して血管が収縮し、血流が悪くなって首のコリや痛みが出ることがあります。
猫背や姿勢の悪さ
普段から猫背の人やデスクワークが多い人、スマホやパソコン作業などが多く、うつむき加減になっていることが長時間続いている人は「ストレートネック」と呼ばれる首が痛くなる症状が出ることがあります。
ストレートネックというのは、頸椎は本来軽く前に湾曲していますがその湾曲がなくなった状態で縦に頸椎が並んでしまうことを言います。このようになると 首が頭を支えることができなくなって首周りの筋肉に大きく負担がかかってしまいます。
高血圧
高血圧の人も首の後ろが痛くなることがあります。急激に血圧が上がることで、脳卒中など脳の血管が詰まったり、破れて出血することもあります。
首の痛みや肩こり、頭痛が現れて急に激しい痛みに襲われたり、吐き気やろれつが回らない、物が二重に見えるなどの症状があった場合は、急いで病院に行くようにしましょう。
首の痛みの治療法
疲労や寝違え、首の骨の病気が原因で首が痛くなる場合は、整形外科を受診してください。レントゲンやMRI、CTなどをとって骨の状態を確認します。診断が確定したら痛み止めや湿布など、適切な処置をしてもらうことができます。
ストレスが原因なのかと疑わしい場合は、十分な休息を取る、気分転換をするなど気持ちを落ち着かせるような行動をとってみることも良いでしょう。
ただ自分ではどうにもできない ような場合は無理をせず神経内科や精神科などで相談してみることも良いでしょう。
自分でできる予防法
首と肩背中をつなぐ筋肉を、ストレッチなどで伸ばすことによって首周りの筋肉の緊張をときほぐすことができます。首周りの血行がよくなることで頭部の血流が改善され、頭痛を予防することもできます。
両方の手の指で首の後ろを押したまま動かし、首から即頭部の血行を良くしてみましょう。その他にも首を回すこともおすすめです。
まとめ
首が痛いと、気持ちも滅入ってしまい生活や仕事にも支障をきたしてしまいます。首が痛いなぁと思ったら早い段階で整形外科などを受診するようにしましょう。