水疱とは、皮膚疾患の1つで、一般に「水ぶくれ」と呼ばれている症状です。足の裏に水疱ができると歩きにくくてしかたありませんね。そんな訳で、今回は、足の裏に水疱ができる原因について見ていきたいと思います。
足白癬
この疾患は、足裏や足指に「白癬菌 (はくせんきん)」というカビが現れることを言い、一般に「水虫」と呼ばれるものです。
症状によっては、小水疱型の場合は、足裏や側面に水疱ができ、だんだん赤くなるとむけ始めますが、激しい痒みを伴うのが特徴です。
この白癬菌は、通常多湿高温を好むため、5-8月頃は活動的ですが、涼しくなると自然に減少しますから、その時はチャンスと捉え、治療に努めましょう。
治療には、水虫の菌を殺すための抗真菌薬の外用薬や内服薬が使用されます。
水虫についてもっと詳しく知りたいという方は、下記のページをご覧ください。
接触性皮膚炎
これは俗に「かぶれ」と言われる症状です。普通は患部の近くにあるものと接触することで起こる発疹ですが、痒みがあり、ひどいときには水疱も見られます。
かぶれは、アレルギー症状のことですから、原因となっているものを突き止める必要があります。
しかし、直ぐに症状を抑えたい場合は、ステロイド外用薬を使用したり、痒みを抑える抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬を内服しましょう。
汗疱
足の裏や指の間に小さな水疱が現れます。原因は、汗腺の管に炎症が起きているからだと考えられていますが、1ヶ月ほどで自然に治癒します。
治療では、ステロイド外用薬が使われますが、あまり効果は望めません。時間はかかってしまいますが、自然治癒に任せるのが良いでしょう。
掌蹠膿疱症
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)では、足の裏の土踏まずのところに水疱ができます。小さな水泡がやがて膿にに変化します。激しい痒みが伴います。また、回復するのに数年かかると言われています。
患者の多くが喫煙者というデータはあるのですが、医学的には原因不明とされています。
対処法としては、ステロイド軟膏を塗布するのが良いですが、ステロイドは続けて使うと体に悪いので、自己判断せずに医師・薬剤師に相談してくら使用するようにしてください。
靴擦れ
靴の中が蒸れ始めるのは春からですが、靴擦れは季節に関係なく、新しい靴を履いた時や長く歩いた時などに起こります。しばしば、靴擦れした箇所に、水ぶくれができてしまうこともあります。
まとめ
今回は、足の裏の水疱の原因について見てきました。普段、目にすることが少ないところだからこそ、しっかりとケアしておきたいものですね。