肩甲骨の下が痛いときには、どんなことが考えられるのでしょうか。肩甲骨の下が痛い場合、単なる筋肉痛ではない場合もあります。ここでは、そんな肩甲骨の下が痛いときに考えられる原因や対処法についてまとめていきたいと思います。
原因は?
肩甲骨の下が痛いときは、多くの場合がちょっと無理をして筋肉に負担がかかったころにより筋肉が断裂して起こる、いわゆる炎症による筋肉痛の場合がほとんどです。
肩甲骨の下部には、胸を張ったときに使われる「菱形筋」、背中全体から腰にまで全体的に広がっていて弱くなると猫背の原因にもなる「広背筋」、肩甲骨の裏側から肋骨をつないでいて呼吸が浅かったりすると硬くなってきたりする「前鋸筋(ぜんきょきん)」といった筋肉があります。
これらの筋肉に過度に負担がかかったりすると、肩甲骨の下部がこったり筋肉痛が出たりすることがあります。また、不自然な姿勢をとり続けていたり、変なクセにより骨格が歪んでしまったりして、筋肉に負荷がかかっている場合もあります。
しかし、肩甲骨の下のあたりには、ちょうど重要な内臓が多くあり、その内臓の異変のシグナルが、ちょうど体の裏側にある肩甲骨の下あたりに出てくることがあるので要注意です。左の肩甲骨の下が痛む場合は、心臓・胃・小腸・膵臓といった臓器に異変があるケースがあります。
また、右の肩甲骨の下が傷む場合は、肝臓や脾臓といった臓器に異変があるケースがあります。通常は、内臓の疾患であれば、お腹側が痛むという認識がありますが、背中に痛みが出てくる場合もあり、特に肩甲骨の下あたりは、注意が必要です。
一時的な筋肉の使いすぎによる筋肉痛であれば、数日もすれば症状が軽くなっていきますが、痛みがずっと継続している場合は注意が必要です。また痛みが断続的であったとしても、肩甲骨の下あたりに違和感がありそれが一週間以上続いているようであれば、注意が必要です。
対処法は?
肩甲骨の下が痛い場合は、それが単なる筋肉の疲労からくる痛みであれば、マッサージをすることで一時的に症状が良くなります。痛みに対しては、湿布を貼ることで痛みを軽減できます。
指圧をしてこっているようであればピップエレキバンのような磁気治療器を貼っても良いでしょう。また、筋肉疲労からくる痛みであるならマッサージや入浴で筋肉を柔らかくすることで痛みが軽くなっていきます。
悪い姿勢をとり続けていたことにより、骨格が歪み、それからからくる痛みの場合は、整体などで姿勢を直すなどして骨を矯正すして、原因を取り除いてやることで痛みが軽くなっていきます。
問題は、マッサージしてもあまり痛みが軽くならない場合は、骨に原因があったり、内臓に原因があったりする場合もあります。特に合わせてお腹側にもなんらかの症状がある場合は、内臓からきている痛みの可能性を考える必要があります。
指圧やマッサージで軽くならず、継続的に続いていたり、一週間以上違和感がある場合は、整形外科を受診して骨に異常がないか確認したり、内臓の臓器の異変を疑って、内科を受診することも大切です。
まとめ
肩甲骨の下が痛い場合は、多くの場合は、筋肉疲労からくる筋肉のこりや炎症からくる痛みですが、マッサージや指圧で痛みがかなり楽にならず、続いていたり、腹部にも何らかの症状が出ていたりする場合は、単なる筋肉痛ではなく、骨や内蔵の異変が原因であったりするケースがあるので注意が必要です。