親知らずの正式名称は第3臼歯といい、前から数えて8番目の歯で20歳前後に生えてくる永久歯です。
親知らずは歯磨きがしずらかったり、歯周病の原因になる事もあり、メンテナンスが難しい歯です。そのため、トラブルが起きると抜歯しなくてはいけない場合が少なくないようです。
親知らずを抜く時は痛みが強いという話をよく聞きますので、いざ抜歯となると不安になりますね。気になるその抜歯の痛みについて調べていきましょう。
親知らずの抜歯の痛みの程度
親知らずは人それぞれで生え方が違いますが正常な位置に生えてくることは少なく、しかも一番奥の位置的に治療がしにくい場所に生えています。
そのため、通常の歯に比べて抜歯は技術的に難しい場合が多く、周囲の歯や骨を削ったりしなくてはなりません。また、他の歯では滅多に縫ったりしないのですが、親知らずを抜いた後は穴が大きいため縫う必要があります。
抜歯の時も縫う時も、もちろん麻酔をしていますのでそれほど痛みはない事が多いようですが、その麻酔がきれてくると通常の抜歯の時より傷口が大きい事もあり痛みが強く感じられるようです。
また、「抜歯は痛い」という恐怖感から痛みをより強く感じるタイプの人もいるようです。痛みという感覚は人によって感じ方にかなり個人差があり、「酷く痛かった」という人もいれば、「それほどでもなかった」という人もいるようです。
痛みが続く期間と痛みの予防方法
一般的には痛みは麻酔が切れるころから、強くなってきますので完全に麻酔が切れる前より少し早めに痛み止めのお薬を飲むのが良いようです。
また、痛みは3日から長い人で1週間ほど続く事もあるようです。後に続く痛みは鈍痛のように感じる方が多いです。ただ、痛み止めはその分処方されますので、痛みは我慢しないでお薬でしっかりと対処をするようにしましょう。
抜歯後に痛みが長引く原因として「ドライソケット」がありますので、抜歯後はうがいをし過ぎない、飲酒・激しい運動を避ける、熱いお風呂に長時間入らない、舌で傷口を触らないようにするなど、「ドライソケット」への予防も心がけましょう。
痛いときと痛くないときとの違い
親知らずを抜く時の痛みの違いは麻酔の効き方が大きいと言えます。元々歯の痛みがあると麻酔が効きづらく痛みが強くなりますので、抜歯を考える時は炎症や虫歯がない状態の時がベストです。
また、顎の成長が終わっていて、骨が柔らかく、抜歯した後の回復力という点から親知らずの抜歯は若いうち(20歳前後)の方が痛みが少なくすみますのでお勧めです。
まとめ
抜歯後の痛みについて、ほとんどの場合ピークは3日ほどである事、親知らずの生え方の状況次第で痛みが変わる事を理解しておきましょう。
また、抜歯後はドライソケットの予防をきちんとして傷口が早く治るように注意する事も、痛みを軽減する事に繋がります。