風邪で高熱が出ると、頭がボーっとして体もだるくてぐったりしてしまいますね。これは風邪の菌やウイルスを倒すための体の防御機能ですが、高熱が出ると体力も奪われますので長引かせたくはないものですね。今回は風邪で高熱が出たときの治し方をまとめます。
体を温かくして汗をかく
ヒトの体は、菌やウイルスなどに感染すると菌やウイルスを倒すために、体温を上げるように働きます。熱の出始めに寒気がして震えることがありますが、これは、筋肉を震わせて熱を産生して体を温めようとする働きです。
体を温かくして、体温が高くなると、体の体温調節機能によって汗をかいて熱が下がります。汗をかいたら、すぐに汗を拭いて、衣類を着替えましょう。
さらに、脱水にならないように、経口補水液やスポーツ飲料などで水分補給をすることも大切です。体を温める方法として、しょうが湯やホットレモン、卵酒などの体を温める飲み物を飲んで、体の中から温めるのも良いですね。
冷却する
熱は風邪の菌やウイルスを倒すために出ているため、むやみに下げてしまうのは、風邪が長引く原因にもなってしまい、注意が必要です。
しかし、なかなか熱が下がらず、体力も消耗してぐったりしている場合は、下げる必要がありますね。熱を下げるのには、額を冷やすより、冷えたタオルや保冷剤などで首や脇の下、足の付け根を冷やすと効果的です。
保冷剤を使用する場合は、タオルで保冷剤をくるんで、直接皮膚に接触しないように気をつけましょう。保冷剤が直接皮膚に触れると、低温やけどの原因となります。
解熱剤を服用する
解熱剤を使用して熱を下げる方法もあります。解熱剤には、内服薬の他に坐薬もあります。坐薬は、直接直腸から吸収され、効果を示すため、内服薬よりも即効性があります。
薬の使用後は、大量の汗をかいて解熱しますので、汗を拭いてまめに着替えをしましょう。ただし、特に、子どもへの解熱剤の使用は、使用のタイミングや投与量について医師の指示を受けることをおすすめします。
栄養を補給する
発熱しているときは、体内のビタミンCの消費が激しくなります。ビタミンCは疲労回復に効果のあるビタミンですので、果物や野菜から積極的に摂るようにしましょう。
もし、発熱で食欲がない場合は、栄養ドリンクを少しずつ飲んで、体力維持をすることも効果的です。
まとめ
風邪の原因の多くはウイルス感染によるもので、薬は対症療法でしかなく、体力、免疫力を維持することが大切です。
エネルギー補給をしながら、体を温め、しっかり体を休めることが、回復の近道です。高熱が3日以上続く場合は、風邪以外の病気の可能性もありますので、早期に病院を受診しましょう。