皆さま、唇がカサカサに荒れてしまうことってありませんか? 特に冬場はリップクリームが欠かせない!という方もおられるのではないでしょうか? そんな訳で、今回は、唇がカサカサに荒れてしまう原因を見ていきたいと思います。
病気が原因の場合
普段はあまり気にしていない唇がいきなりカサカサしている、色の具合がおかしい、あるいは唇の周りが荒れてしまっている…そういうことはありませんか?
もちろん、冬場など乾燥している時期は常にカサカサしていたり、そのためにかゆみが伴ってしまうということは多くあります。
ただし、そういった原因ではなく、ずっと荒れている状態が続いていたり、ケアをしていてもなかなか治らない場合には、他に原因があるのかもしれません。
もしかしたら、唇の荒れは、唇自体が病気になっていることを意味しているのかもしれません。
唇自体が病気になっているケース
口唇がんなどは唇自体の病気になります。余り耳にしないかもしれませんが、唇でもがんの病気はあり、常にカサカサと皮がむける状態が続いたり、あるいは常に唇が切れてしまっているということがあります。
この口唇がんの場合は、唇全体ではなく、片方の唇(特に多いのが下唇)だけがあれてしまっている、あるいは片側だけが症状が重いなど、唇全体が荒れているのではないことが多いようです。
口唇がんの対処法
口唇がんの治療方法は、外科療法、放射線療法、化学療法などがあります。どの治療法を選択するのかはがんの大きさや進行度によって異なります。
口唇がんは進行度に応じて、5つのステージに分けられます。
- ステージ0:最も初期の段階で、がんが上皮にとどまっている状態です。
- ステージ1:がんの大きさが2センチ以下の状態です。
- ステージ2:がんの大きさが2センチ以上、4センチ以下の状態です。
- ステージ3:がんの大きさが4センチ以上でリンパ節に転移が見られる状態です。
- ステージ4:最も進行した状態で、リンパ節の転移のほか、周囲の組織にまで転移が見られる状態です。
口唇がんの治療は、ステージ0とステージ1の比較的初期の段階のがんの場合は、主に放射線による治療のみを行うケースも多くなります。
病気以外が原因の場合
唇があれる主な原因としては乾燥です。私たちの皮膚には、刺激から皮膚を守ってくれる角質層という層があります。
ですが、唇はその角質層がとても薄く、また、皮脂腺や汗腺がないため、皮膚膜によって潤いを保つということが出来ず、常に水分が蒸発しやすい状態です。
唇の乾燥は、以下のことから起こります。
空気乾燥
唇は空気の乾燥によって影響を受けやすい部分です。特に冬は乾燥していますし、暖房器具の使用で室内も乾燥しがちですね。
唇が乾燥すると表面の薄い皮が硬くなってむけたりさけたりそこから雑菌が入ることであれを起こします。
口呼吸
呼吸の仕方によっても唇の乾燥を招きます。口呼吸をすると、呼吸の際に空気が唇に触れます。その状態が習慣として続いてしまうことで唇が乾燥してしまいます。
唇を舐める
唇を舐めることも乾燥につながります。唇を舐めて湿らせると潤ったような気がしますが、唾液が蒸発するときに一緒に唇の水分までも奪ってしまい余計に乾燥してしまいます。また、唇に塗ったリップも落ちてしまい、より乾燥しやすくなります。
紫外線
唇は皮膚が薄く、メラニンの量も少ないです。通常、紫外線を浴びるとメラニンが出てきて紫外線が肌に侵入するのを防いでくれます。
しかし、唇にはメラニンの量が少なく、守ってくれるものがないため、紫外線の影響をダイレクトに受けてしまい、浴びた紫外線のダメージで荒れてしまいます。
水分不足
唇の乾燥は体内の水分不足にも関係してきます。水分不足は皮膚の乾燥を引き起こします。もちろん唇も同様です。
まとめ
いかがだったでしょうか? 唇のがんがあることは私自身も初めて知りました。この記事が参考になれば幸いです。