胸骨は肋骨をつなぐ胸の真ん中にある縦型の骨です。この胸骨の周囲には様々な臓器や神経がありますので、痛みがあると心配になりますね。
胸骨が痛む時原因は様々考えられますが、大きく分けると胸骨そのものが痛い場合と、胸骨以外に原因がありその影響で痛みが出る場合とがあります。それぞれの原因や対処法について調べていきたいと思います。
目次
胸の骨が痛いときに考えられる原因一覧
1.外傷による胸骨や肋骨の骨折
自動車の運転中、急ブレーキなどでハンドルに胸を強打するなど胸に強い衝撃を受けると胸骨を骨折する事があります。また、肋骨は骨の中でも細いため咳が続いたりするだけでも折れてしまう事があります。このような胸骨や肋骨の骨折やヒビが原因で胸骨に痛みがでます。
2.筋肉痛
胸には大胸筋という大きな筋肉があるのですが、激しい運動や慣れない作業などにより筋肉痛を起こしている場合や、同じ姿勢を長く続けて筋肉が血行不良を起こして固くなっている時にも胸骨の痛みがおきます。
3.心臓疾患
狭心症、不整脈、心筋梗塞など心臓疾患では胸の中心部に痛みが起こるため、胸骨自体には異常がなくても、胸骨の痛みとして感じる事があります。痛みだけでなく息苦しさや動悸の症状を伴う場合は心疾患が疑われます。
4.呼吸器系の病気
肺炎、肺結核、気胸、肺気腫、肺血栓塞栓症など肺に異状が起きる病気では胸の真ん中が痛くなるため、胸骨の痛みとして感じる場合があります。その痛みが息を吸った時に強くなったり、咳や息苦しさの症状もある場合は肺の病気の可能性があります。
5.消化器系の病気
急性胃腸炎、逆流性食道炎、胃潰瘍など消化器系の病気ではみぞおち辺りや胸の真ん中が痛むため胸骨の痛みと感じる場合があります。胸やけやムカつき、食欲の変化が伴う時には消化器系の病気である可能性が考えられます。
原因別の対処法
骨折など外傷が原因になっている場合は整形外科を受診してバストバンドでの固定や痛み止めの処方をしてもらいます。衝撃が強い場合は心臓や肺への影響が心配ですので必ず専門医を受診して検査をしてもらうようにしましょう。
筋肉痛が原因で痛みがある時は自然に痛みが取れていきますので様子をみて良いでしょう。また、軽いストレッチや運動で筋肉の血行を良くしたり、タンパク質を多く含む食事を摂るようにすると痛みの緩和に効果があります。
胸骨や周囲の筋肉以外の原因で痛みが起きている場合、痛み以外の症状が現れる事が多いので、その症状によって考えられる病気の専門医での診察が必要です。
まとめ
胸骨が痛む原因には上で紹介した以外にも色々考えられ、様子を見ていても心配のないものもあれば、重大な病気が潜んでいる場合があります。
痛みがいつまでも続いたり、痛みだけでなくいつもと違う違和感などがある場合は病院を受診してしっかりと検査をしてもらうようにしましょう。