膀胱炎の一般的な症状は、排尿時の痛みや頻尿、下腹部の痛み、血尿などです。症状が軽く、忙しくて病院に行く時間が取れない方、また人には相談しづらく、悩みながらも対処にお困りの方は、猪苓湯(ちょれいとう)などの薬局で買うことができる市販漢方薬を試してみるのもよいでしょう。
効果
膀胱炎や尿道炎、腎臓炎、腎石症(結石)に活用されます。ネットには猪苓湯の主成分であるチョレイに、下腹部の熱を冷まして、利尿効果を高める、さらにのぼせを解消する効果があると書いてあります。
つまり、猪苓湯を服用して、尿量を増やすことで悪いものを外に押し流し、さらに炎症も抑えようというわけです。
現在、ツムラ漢方、クラシエ漢方、マツウラの漢方、JPS製薬、シンワ製薬から製造販売されています。エキス錠とエキス顆粒の2タイプが出されています。
錠剤と顆粒のどちらがよいかといえば、効果の面では顆粒のほうが吸収が早く効果が高いと言えます。しかし、漢方独特のにがみが苦手な方は、エキス錠が飲みやすくおすすめでしょう。
授乳期の方は、赤ちゃんへの影響を心配されるかもしれませんが、添付文書に授乳期の方への禁止は記載されておらず、まず問題ないでしょう。
土日で病院に行けない場合、この市販漢方薬を試してみるのもよいでしょう。ただし、妊婦や妊娠していると思われる方については、自己判断で服用せず、産婦人科を受診し、先生に相談するようにしましょう。
副作用
副作用としては、皮膚に発疹、発赤、かゆみの症状が現れることもあります。また、胃の不快感、食欲不振、軽い吐き気を起こすこともあります。
このような場合には直ちに服用をやめ、病院での受診をしてください。また、すでに何か別のお薬を飲んでいる場合は注意が必要です。
特に猪苓湯に含まれる生薬(カッコン・タイソウ・マオウ・カンゾウ・ケイヒ・シャクヤク・ショウキョウなど)を含んだ漢方薬との飲み合わせは、相乗効果により強く作用が現れる可能性があります。服用前に、必ず薬剤師さんに相談してください。
まとめ
猪苓湯は、膀胱炎に高い効果が期待できる市販漢方薬です。しかし、服用して1ヶ月くらい経過しても改善が見られない場合または症状が悪化した場合は、早めに泌尿器科を受診することをお勧めします。
膀胱炎は生活習慣が関係する病気です。日ごろから、食事のバランスに気を付け、ストレスをためない生活を送ることを心掛けましょう。