ストレスや疲労、加齢などは体の様々な器官や部位に悪影響を及ぼします。特にストレスや加齢などによりビタミンB群が消費されると末梢神経に影響を及ぼし肩こりや耳鳴りなどの原因となります。
また、ビタミン類が不足すると肌荒れや蕁麻疹など皮膚の状態が悪くなることもあります。今回は、そんな耳鳴りや肩こりといった症状におすすめのナリピタンの効果や副作用について解説します。
効果
ナリピタンは、8つの有効成分を配合した耳鳴りや肩こりに効果のある内服薬で、主に耳鳴症や皮膚炎、蕁麻疹、にきび、吹出物、肩こりなどに効果を発揮します。
ニコチン酸アミドやパパベリン塩酸塩は血流を促し、耳鳴りや肩こりの症状を緩和してくれます。チアミン塩化物塩酸塩(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)などビタミン類は細胞の新陳代謝を促し、皮膚や粘膜を健康に保ち肌荒れなどを防いでくれます。
クロルフェニラミンマレイン酸塩には抗ヒスタミン作用があり、体内のヒスタミン受容体に働きかけ、皮膚の痒みや蕁麻疹など症状を和らげてくれます。
アロエ末は便秘が原因で起こるニキビなど肌荒れを改善してくれ、アミノ安息香酸エチルには麻酔作用があり、痒みや痛みの神経を麻痺させることで症状を和らげてくれます。
使用法としては、1回2錠~3錠を1日3回食後に内服することで耳鳴りや肩こりなどの症状が緩和するでしょう。また、ナリピタンはキーンという音やジーと聞こえるような耳鳴りに効果があります。
副作用
ビタミン類を主成分としているため副作用が少なめですが、全くないというわけではありません。主な副作用には、皮膚の発赤、発疹、痒みのほか、排尿困難や血圧上昇などの症状が見られることがあります。
重篤な副作用が起こることは稀ですが、再生不良性貧血など青あざや鼻血、歯ぐきの出血、発熱、皮膚や粘膜が青白く見える、疲労感、動悸、息切れなどの症状に注意しましょう。また、無顆粒球症では突然の高熱、悪寒、喉の痛みなど症状が現れます。
口の渇き、眠気、便秘や下痢など症状が強い場合や持続するような時は内服を中止して医師や薬剤師に相談するようにして下さい。
ナリピタンと併用してかぜ薬、解熱鎮痛薬、、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬など併用すると副作用に繋がります。薬剤によりアレルギー症状を起こしたことがある方や喘息を起こしたことがある方は内服前に専門家に相談するようにしましょう。
有効成分に含まれるパパベリン塩酸塩やクロルフェニラミンマレイン酸塩には眼圧を上昇させる作用があるため緑内障と診断されている方は内服を控えるようにします。排尿困難や心臓疾患のある方も医師の指示に従い内服するようにして下さい。
まとめ
ナリピタンは血流を促し、耳鳴りや肩こりの症状に効果を現す薬剤です。ビタミン類が消費されると細胞の代謝が鈍くなり体に様々な影響を与えます。
症状がある時はナリピタンを内服しながら改善に働きかけると共に普段の食事でもビタミン類を多く補給するように心がけましょう。