頭痛などの不快な痛みは、一刻も早く解消しようと、ロキソニンなどの鎮痛剤を服用することもあるかと思いますが、すっきり治る場合と服用前の痛みとあまり変化がないこともあります。
ロキソニンが効かなかったときに、何錠までなら追加で飲んでも大丈夫なのか?どんな痛みに有効なのか?などについてご紹介致します。
ロキソニンが効かない理由は?
効きはじめるまでの時間が経過していない
通常ロキソニンを服用してから、効き始めるまでの時間は30分~45分はかかります。だいたいの場合は、1時間経過をすれば効いてきます。1時間以内で、頭痛などの痛みが治まらないからと薬を追加することはやめましょう。
ロキソニンで治まる原因の痛みではない
どんなことが原因で頭痛が起きているか、素人が判断することは難しいですが、片頭痛と診断されているものには、この薬は効きにくいことがわかっています。また、耳鼻科の病気の副鼻腔炎などを起こしている場合は、鎮痛剤では症状の改善につながりません。
他にも、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳疾患を起こすと頭痛が伴うことがありますが、これらの疾患の場合は、鎮痛剤ではなく早期に医療機関での処置が必要です。
腹痛なども同じ痛みには変わりないので、鎮痛剤を飲んでしまうこともあるかと思いますが、腹痛の原因が胃腸の荒れによる痛みの場合は、より炎症作用を強めてしまうので注意が必要です。神経痛などのびりびりとした電気が走るような神経障害性疼痛には、ロキソニンなどで解消することはできません。
高熱の際もロキソニンなどの解熱鎮痛剤で、症状がつらいときには、一時的に熱を下げることも必要ですが、平熱に戻るまで何度も薬を追加することは避けましょう。
また、同じ高熱でもインフルエンザの場合は、自己判断で解熱剤などを飲んでしまうと、インフルエンザ脳症を起こしてしまう可能性もあります。インフルエンザの場合は、医療機関で処方された薬を服用するようにしましょう。
ロキソニンの服用方法
特別に、1回に2錠(120mg)を服用する場合があります。変形性関節症、関節リウマチ、歯痛などの場合、医師の管理指示のもと処方されることがあります。
一般的に、頭痛が治まらないからと素人が判断し薬を追加することは、胃が荒れて炎症を起こしてしまったり、小腸、大腸の狭窄や閉塞の副作用を起こしてしまったりする可能性もあるので、注意しましょう。
服用の際の注意点
医療機関で管理のもと、ロキソニンを1日に使用できる上限は4錠(240mg)です。処方される場合1日3回服用が通常ですが、自己判断で、1回に2錠を3回飲んでしまうと、上限量をオーバーしてしまいす。
過剰に服用することを繰り返していると、胃腸障害を起こしてしまうだけでなく、鎮痛剤を使い続けたことによる薬物性頭痛になるリスクも高くなります。
市販薬の「ロキソニンS」の場合は、医療機関で処方してもらうロキソニンと同じ量になっているため、1回に2錠を使用することはできません。
医師の管理下にないため、1日2錠(120mg)までの服用となっています。1日に3錠(180mg)の使用や、1回に2錠の使用は制限されています。
まとめ
規定の量ロキソニンを服用しても症状が改善されない場合は、なんらかの病気が隠れている可能性もあるので、医療機関で診察を受け、病気の治療や症状に合った薬剤の処方をしてもらいましょう。