不規則な生活や偏った食習慣、ストレスなどは胃の粘膜の機能を低下させ、病気の原因となります。特にストレスが原因で起こる代表的な病気には胃潰瘍などが挙げられます。
胃潰瘍を発症しないためにも規則正しい生活やたっぷりの睡眠で休養をすることが大切ですが、起きてしまった症状には薬剤を使用して改善することが可能です。
今回は胃潰瘍の治療薬、アズロキサの効果や副作用について解説します。
効果
アズロキサはエグアレンナトリウム水和物を有効成分とする胃潰瘍治療剤です。
アズロキサは胃潰瘍における治療剤ですが、胃酸の分泌を抑制するH2受容体拮抗薬と併用することで更に効果が高まります。
胃の粘膜機能が低下すると胃酸の刺激によって、胃の粘膜に傷がつき胃潰瘍などの原因となります。
アズロキサは有効成分により、胃の粘膜の損傷を和らげ、胃粘膜を保護する作用で胃潰瘍の治癒を促しますが、胃酸分泌抑制剤との併用で治療効果が期待できます。
アズロキサには錠剤と顆粒があり、錠剤の場合は、成人に対して通常、H2受容体拮抗薬と併用して、1回1錠(エグアレンナトリウム水和物として15mg)を朝食後と就寝前の1日2回内服します。
顆粒では、成人に対して通常、H2受容体拮抗薬と併用し、1回0.6g(エグアレンナトリウム水和物として15mg)を朝食後と就寝前の1日2回内服します。
有効成分が胃の粘膜を保護しながら修復して胃潰瘍を改善させてくれるでしょう。
副作用
安全性が比較的高い薬剤で副作用が起こることは少ないと言えます。
主な副作用は口の渇き感や唇の乾燥、総ビリルビン値、ALT(GPT)、AST(GOT)、γ-GTP、Al-Pなど肝機能値の上昇など見られますが、頻度は少なめです。
副作用が現れた時は内服を中止して医師に相談しましょう。
また高齢者においては身体の肝・腎機能が低下している可能性があるので、少量から始めたり、減量するなど状態を観察しながら内服するようにします。
そのほか、アズロキサは腎臓から排出されるため腎機能低下のある方など血中濃度が持続する可能性があるので慎重に投与します。
まとめ
アズロキサは胃潰瘍の治療薬です。
胃潰瘍の原因はストレスなどの生活環境や食事や飲酒など嗜好品のほか、ピロリ菌が関係することもあります。胃潰瘍が治っても再発する場合は、ピロリ菌が原因である可能性も考えられるので、医師に相談して除菌をすることもできます。
ストレスが多い現代社会ですが、適度な運動や好きな趣味などで気分転換をはかり、病気にかからないようにしましょう。