切り傷やすり傷・やけどをするときれいに治ることもありますが、程度の差はあれ、傷あとが残ることがあります。皮膚の新陳代謝が速く、再生力が高い子供のころは、あまり傷あとが残らなかったように思います。
しかし、大人になってからの傷は、あとが残ることが多いような気がします。傷あとの残りやすさは体質にもよるようです。できれば、傷あとは残らないようにきれいに治ってほしいものです。
今回は、傷あとを改善する非ステロイドの外用薬・アットノンの効果や副作用について解説していきます。
効果
もともと皮膚には、傷ができるとその傷を修復する働きがあります。傷口を修復するときに皮膚組織が異常に増殖すると、皮膚がつっぱったりもりあがってしこりができたりします。その状態が傷あとです。傷口を修復する際の皮膚組織の異常な増殖をおさえれば、傷あとは残りにくくなります。
アットノンは、皮膚の血流を改善して、皮膚の新陳代謝を促進し、傷あとを目立たなくするお薬です。ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、手指の荒れ、手足のひび・あかぎれ、乾皮症、小児の乾燥性皮膚、しもやけ、打身・ねんざ後の腫れ・筋肉痛・関節痛にも効果があります。
使用方法は1日1~数回、適量を患部に塗布するか、薬を塗布したガーゼを患部に貼ってください。また、有効成分のヘパリン類似物質は次の3つの作用で傷あとを目立たなくします。
血行促進作用
皮膚の血液循環を良くして、新陳代謝を促進します。
抗炎症作用
炎症をしずめて、皮膚が本来持っている正常化機能を回復させます。
水分保持作用
角質に水分を保持して、皮膚の柔軟性を取り戻します。
副作用
アットノンは、副作用を起こす心配はほとんどないお薬です。塗布した部分に発疹や発赤、かゆみ、腫れといった症状がみられた場合には副作用の可能性があります。
これらの症状がみられた場合は、すぐに使用を中止して医師または薬剤師、登録販売者に相談するようにしてください。
口コミ
アットノンの口コミということで、ここでは、ツイッターのツイートを集めてみました。
アットノン14日目\(^o^)/
二週間たちました!
肉眼で見るとぱっと見見えないんですが、写真にすると写りますね。
もう一週間続けて様子みます。
#アットノン pic.twitter.com/ls9eg6LIJK— Naomi (@teaaa_12_ln) 2014年10月7日
アットノンめっちゃいい!!
まだ5日くらいしか使ってないけど確実に薄くなってる!!
個人差あるらしいけど、のどかには合ってるのかなと思う笑#アットノン #くすり #ドラックストア #きずあと pic.twitter.com/ueMXSnEG1e— ヽ(˙ϖ˙ Nodoka˙³˙ )ノ (@N93Nodoka) 2016年9月5日
火傷跡にアットノン塗りはじめて17日目
跡はまだ消えない😓#アットノン pic.twitter.com/85PpXmcVmP— ミツバ (@mitsubaxxx) 2016年5月26日
値段
アットノンの希望小売価格は、税抜 1,300円(税込 1,404円)となっております。(記事冒頭の画像のページから税込1,046円でご購入いただけます。)
まとめ
ヘパリンは血液を固まりにくくする作用がある物質で人の体の中にもともとあるものです。
アットノンの有効成分であるヘパリン類似物質は、肥厚性瘢痕(傷あとのしこりやもりあがり)、ケロイド(やけどが治ったあとにできる紅褐色の皮膚のもりあがり)の予防・改善などの目的で医療用医薬品としても使用されています。
傷あとそのものは機能的に問題がないことがほとんどです。しかし、心理的にはやはり気になるものです。特に、目につきやすい部位にある場合はなおさらです。
傷は治っているのにいつまでも気になってしまいます。傷あとを治せば、ケガややけどなど傷を負ったことも忘れることができます。