膀胱炎を何度も繰り返したり、治りにくい方も多いのではないでしょうか?ただでさえ、辛いのに何度も続いてしまったら嫌ですよね。今回は、そんな膀胱炎が治らない原因とそういった時の対処法についてご紹介します。
膀胱炎が治らない原因
まず、膀胱炎になりやすいのは圧倒的に女性が多いです。男性よりも尿道が短く、肛門や尿道口が構造上近いこともあり、細菌が膀胱に侵入しやすいこと、そして男性にはない生理があることが大きな原因と考えられています。
また、乳児では男児が、幼児期からは女児が膀胱炎になりやすいです。
膀胱炎が治らない原因として考えられるのは…
- デリケートゾーンを清潔に保てていない
- 生理用ナプキンの付けっぱなし
- トイレを我慢している
- 水分不足
- ストレス
- 他の病気を併発している
などです。
トイレを我慢していたり、水分が不足していたりすると、新しい尿が作られなくなり、尿によって尿道などに付着している細菌を洗い流すことができなくなります。
また、ストレスを感じている状態は、免疫力が低下しやすくなるため、膀胱炎だけでなく他の病気にもかかりやすい状態です。
膀胱炎が治らない時の対処法
膀胱炎を頻繁に繰り返したり、なかなか治らない場合は、泌尿器専門医に相談しましょう。膀胱炎かと思っていても他の病気を発症している可能性もあるからです。
小児ですと膀胱尿管逆流症や水腎症のおそれもあります。これらの病気は放置していると、腎臓や尿管系の機能や構造に影響を及ぼすことがあるため、早期発見・治療が必要です。
また、成人で膀胱炎と診断されて抗菌薬を処方されて服用していても一向に良くならなかったり、すぐに再発したりする場合は、間質性膀胱炎が疑われます。膀胱炎は細菌感染により発症しますが、間質性膀胱炎の原因は未だにわかっていません。
2つの大きな違いは、膀胱炎は排尿時に痛みますが、間質性膀胱炎は尿意を我慢している時に痛みを感じます。間質性膀胱炎の治療は膀胱炎とは異なりますので、専門家に相談する必要があります。
また、膀胱炎がなかなか治らない、再発しやすい場合、処方された薬を飲みきっていないことが多くあります。
膀胱炎の原因菌が完全に死滅する前に自己判断で薬を中止してしまうと、もちろん原因菌が残っていますので、再発しやすくなるのはお分かりいただけるでしょう。処方された薬は全部飲みきるように心がけてください。
まとめ
他にも、デリケートゾーンを清潔に保ったり、できるだけ水分を多めにとって尿を排出するようにしたり、免疫力を高めることなども膀胱炎の治療には必要です。これらは治療時だけでなく、予防法ともなりますので、ぜひ覚えておいてくださいね。