脳梗塞と頭痛には深い関係があります。脳梗塞の早期発見や早期受診の為にも、いつもと感じが違う頭痛と思いましたら、早めの受診をおすすめします。
そんなわけで、今回は、脳梗塞と頭痛の関係や脳梗塞そのものについて解りやすく解説していきたいと思います。その中で、受診の指標になれば幸いと感じます。
脳梗塞とは
脳卒中は日本人の四大死因になっております。脳卒中は、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血と3種類に分けられております。その中でも一番多いのが「脳梗塞」です。
この脳梗塞は、脳の中の血管がつまったり狭くなると血管内の血液が溜まってしまい、脳に酸素や栄養が届かなくなり、脳細胞が壊死してしまう疾患となっております。脳のどの部分に障害を受けたかによって、発症の仕方も違ってきます。
脳梗塞と頭痛の関係は?
一般的に頭痛は、脳梗塞の前兆発作時の「一過性脳梗塞(TIA)」の症状には見られませんが、若年性脳梗塞の場合には、通常の脳梗塞の前兆の症状意外に頭痛を感じる時があると言われております。脳梗塞の頭痛の症状として、一番代表的なものは、偏頭痛と似た症状が出てきます。
偏頭痛と似た症状という事でそのまま放置されている方が多いため、脳梗塞での死因が増加する理由の一つであります。偏頭痛の場合には、しばらくしていると治まってくるものがほとんどとなっておりますが、脳梗塞の予兆や前兆の場合には、何度も同じ痛みを感じると言われております。
一般的な頭痛との見分け方は、どのくらいの時間頭痛の症状がでているのか、また頭痛の場所はどこなのかをしっかりと把握し、伝えるようにして下さい。
脳梗塞での危険な頭痛とは?
脳梗塞を起こしている際の危険な頭痛は、急激に起こる痛みや激しい痛みが症状としましたら、直ちに医療機関への受診を行って下さい。
特に脳梗塞での頭痛で危険な症状は以下の通りです。
- 今までにない激しい痛みを感じる
- 突発的な前頭部分の痛みがある
- 意識が途切れそうになる時がある
このような痛みがありましたら、危険な状態になっていると言われています。脳出血は、脳の動脈が破裂をおこす疾患となっております。
脳梗塞の頭痛は、脳内の出血した血液が固まり、その血液によって圧迫されます。圧迫された脳内は、しだいに痛みが強くなってくる傾向にあります。徐々に痛みが増すという事も脳梗塞の頭痛の特徴です。
まとめ
このように、脳梗塞での頭痛は急激な痛みや、段階を経て痛みが強くなるという様な症状になってきます。脳梗塞の病状が脳内の圧迫という事もあり、頭痛の他にも物が二重に見えるという症状もあります。
脳梗塞は、初期症状の改善が一番の薬となります。発症してから処置までの時間が短いほど良いとされております。普段と違った痛みがありましたら、直ぐに受診を心掛けて下さい。